先日、携帯電話を買い替えた。
何と6年ぶりの機種変更、私としては三台目である。
最初に携帯電話を持つようになったのは、阪神大震災の頃だったから10年ぐらい前。
重量感のある電話で、電池も2日間ほどしか持たなかった。
まだ電話番号も10桁だったし、相手が地域外にいると頭の030を040に代えておかけ直しくださいというメッセージが流れたりした。
出張に行っていると言っていたのに、030で繋がってしまうのはどういうわけだ、なんて話もよくあったものだ。
今ではピンとこないエピソードだが。
4年ほどしてやや軽い携帯電話に変えた。
電池も4?5日は大丈夫だったし、何と同じ電話会社同士ならメールを送ることができるようになった。
その後は、御存じのようにどんどん普及し、iモードなどでウェブサイトが閲覧できるようになり、多機能、多品種の時代に入って行った。
だが、私は携帯電話にそんな要望をもたなかったせいか、6年弱、全く機種変更せずに今日まで来てしまったわけだ。
しかし、もう限界だった。
他社とのメールはできなかったし、携帯サイトも見ることはできない。
充電しても、2日ほどで電池切れ。
長い電話をすると、しばらくすると警告音とともにブラックアウトしたりするようになった。
しかたがないと思って、ある日、実家のある千林の店に出かけ、一番シンプルな機種に変えたいと申し出た。
店の担当の子は、それを見るなり「うわあ、歴史ありますねえ、まだ使っている人がおられたんですねえ。」なんて、感心しているのか馬鹿にしているのかわからない感想で私を迎えた。
悪かったな、いつまでも古い電話を使っていて。
後は、親切に新しい機種をいくつか紹介してくれて、きっとこれがいいですよと渡されたのが今の携帯電話である。
特徴?
写真がとれることかな、これはまあまあ面白い。
というか、買ったばかりでまだ使い方がほとんどわかっていない。
電話機能を活用するのに精一杯なのだ。
携帯サイトとかメールとか、使いだしたらきっと便利なのだろうが、そこまで手が回らない。
携帯を駆使して日常生活を送っている若者たちがちょっと羨ましいが、電話代に1万円も使うつもりはないので、私はこれでもよいと思っている。
電話会社のぼろ儲けに協力する義理は私にはない。
ほんと、電話なんかかけられればいいのである。
でも新しい電話はすこぶる快適、確かに若い頃だったら、これで色々遊んだだろうなと思いますね、安部邦雄