♪ラララ,汽車は行く、汽車は行く?
舟木一夫「修学旅行」の一節。
昔は、修学旅行といえば汽車を利用するのが普通だったというのがよくわかる。(汽車というのも、最近は使わない言葉だが)
私の修学旅行といえば、小学校時代は天の橋立。
交通機関は、何と蒸気機関車だった。
昭和37年ごろだったが、それでも蒸気機関車なんか殆どお目にかかれない時代。
珍しいものに乗せてくれるなあというのが当時の感想だった。
中学校は河口湖と東京。
熱海まで、修学旅行専用列車で6時間ぐらいかかったと記憶している。
高校は、九州。
こちらは夜行列車で山口県の小郡駅に行き、そこからバスで秋吉台に向かうところから旅が始まった。
帰りは別府から船。
汽車、バス、船あたりがこの時代の主流であった。
で、21世紀の今日だ。
今や修学旅行は飛行機を利用する時代になった。
あるいは、高速道が普及してから学校からバスに乗ってそのまま旅行をするなんてことも。
楽な旅というか、何というか。
それも、従来は修学旅行というぐらいだから、基本的に学習が優先されていたはずなのに、今ではディズニーランドとか大阪のUSJに行くのが目的になっていたりする。
遊びに行っているだけではないか。
文字通り遊学?そうなのかなあ。
ま、別にいいけどね。
飽食の時代に、赤貧のライフスタイルを押し付けても滑稽なだけかもしれないし。
というわけで、修学旅行生と一緒に大阪空港におります、手荷物検査場がこむので勘弁して欲しいなあと思っているわけです、安部邦雄