卒業式のシーズン。
大学入試の発表シーズンでもある。
昔は電報で合否を伝える商売があったが、最近はあまり聞かなくなった。
電報自体の需要も段々なくなって来ているらしい。(辛うじて、結婚式の祝電とか、葬式の弔電とかは使われているようだが)
合否の電報では、合格だと「サクラサク」、不合格だと「サクラチル」という電文で送られるという。
昔は落ちる人数の方が合格者の数を相当上回っていた為、恐ろしいほどサクラが散ったと推察されるが、最近は高校生の数も減り気味で、そうそう散らせてばかりでは学校が成り立たなくなるらしい。
ちなみに、私の大学入試の時は5.4倍だった。
落花盛んという感じかな。
さて、先日近くを散歩して少し驚いたことがあったので報告したい。
私の家のそばに、都立桜水商業という高校があるのだが、この学校、一応男女共学らしいのだが、女の子のファッションが実にすごかった。
セーラー服を採用しているという、数少ない都立高校という評判だったが、そのスカートの短さは尋常じゃなかったのだ。
私が浜田山に引っ越して来て、駅で彼女達を初めて見た時、本当に驚いた。
まだ茶髪がそれほど一般的でなかった頃から、ここの女の子たちは、髪の色がきんきらきん。
よく、これで学校が許すなと思っていたら、ますますスカートの丈が短くなっていった。
そして、まだ渋谷の一部でしかはいている子がいなかった頃に、全員ルーズソックスという出で立ち。
えー!この学校、本当にこんなファッション許してるのーと叫んだほどだ。
確かにかわいらしい子が多い方の学校だとは思ったが、悪い言葉でいうと、安物キャバクラ嬢の製造工場という感じだったかな。
で、そういえば件のキャバクラ嬢たち、この頃見ないなあと思っていたら、何とその学校の塀に建築工事のお知らせが貼ってあったのだ。
どうも、廃校になったらしい。
そうかあ、廃校かあ、どうりで最近劣情を催すような女がいなくなったと思っていたんだよなあ。
やっぱり、キャバクラ嬢の製造工場じゃあ、潰されるわなあ。
どいつもこいつも、援交やっていそうな女ばかりだったからね。
しかし、いなくなってみるとちょっと淋しいものだ。
貼り紙によれば、この後、来年の4月をメドに新設の高校ができるらしい。
次は進学校を作るという噂もちょっと聞いた。
都立桜水商業、まさしく桜が散ってしまったわけだ。
あの女の子達にとっては、自分達の学び舎を奪われたわけだけど、やっぱりちょっとは淋しく思うだろうな。
廃校になる母校、私はそんな経験はないけど、これから自分の学んだ学校を失っていく連中が増えるのかもしれない。
年々歳々 花相似たり 歳々年々 人同じからず
まさしく、そんな気持ちなんだろうね。
実はちょっとショック、あのミニスカートの制服はファンが一杯いたはず、おそらく進学校じゃ、あの短さは無理だと思う、安部邦雄