先日、ファーストフードの話をした時に一番行くのがウェンディーズだと言った。
その店にとても笑顔の可愛い、受け応えもはきはきした爽やかな女性がいる。
いらっしゃいませー、こちらでお召し上がりですか?
お聞きいたします。
?ですね、しばらくお待ちください。
実に言葉に澱みが無い。
帰る客に気づくと、必ず「ありがとうございましたー、またお越しください!」と遠くまで聞こえるように言う。
簡単なことのようだが、誰でもできることではない。
つまり、彼女は仕事に対する考えかたが違うのだ。
仕事を探してでもやる、とにかくじっとしていない。
客の注文を聞きながら、手は一時もとまっていない。
そして、顔は常に笑顔。
同僚と話しをしていても、作業はそのまま継続。
相手は、たいてい手は動いていないのに、彼女の手は常に動いている。
手持ち無沙汰にしていることはほとんどない。
働き者とはこういう人をさすのだ。
もちろん、1日中働き続けているわけは無いのだが、人から見られるような場所では、片時も休まないというのが、こういう人たちの特徴である。
なかなかいませんよ、ほんとに。
手は動かないが、口ばかりよく動く人は一杯いる。
そう、私なんかもその一人かもしれない。
仕事を探してまでやろうとはあまり思わない。
人に見られていても、平気で手持ち無沙汰にしている。
会社で新聞をのんびり読んでいたら、不恰好だからやめろと何度も注意された。
事務の女の子が仕事をしている横で、うだうだと世間話をしていて、邪魔だからあっちへ行け、と女の子の上司に怒られた。
皆が仕事をしている場で、気持よく寝ていた。
こんな場で寝ないでほしいと、出入りの業者から注意された。
働き者には、おそらく全く見えないだろう。
こんなことを書きながら、ちょっと反省し始めた。
何て、嫌なやつだったんだ、私は。
う?ん、働き者の女性をほめるつもりが、又自虐的な気分に・・・。
整理して、出直してこよう。
ほらほら、手が止まっている!、じっとしているな、動け、動け!そう言えばクラブ活動なんかでも、よくそういう檄が飛んだなあ、今頃自分の欠点に気づいても遅いけど、安部邦雄