浜崎あゆみは、既にカリスマの位置を失っていると書いたのは1年前だったか。
だんだんレコードも売れなくなってきている。
ミリオン連発なんて、これからは考えられないだろう。
カリスマは、一度その座を失えば二度と戻れない。
それでも、浜崎はCM好感度NO1だ、まだまだ人気がある等と反論する人はいる。
確かにサントリーのCMは評判がいい。
だが、それはCMがいいのであって、浜崎本人の魅力とはあまり関係がない。
パーソナリティで勝負している浜崎が演技で受けたからといって何だというのだ。
業界では、ブランドが重要である。
浜崎ブランドでおいしい思いをした連中は一杯いる。
できればこのブランドでこれからもおいしい思いをしたいことだろう。
avexもその一つだろうが、もはや彼女で利益をあげるのは限界がある。
CDをCCCDにしたのも失敗だったろう。
浜崎は違法コピーによって売れなくなったのではない。
カリスマでなくなったから売れなくなっただけである。
今年の例でいうと読売巨人軍というのも、カリスマ的立場を失いつつある。
巨人戦を流しておけば、テレビ局は視聴率もとれたし、スポンサーもとれた。
富の源泉、それが巨人戦だった。
今年は、阪神ばかりが目立ち、巨人はいいところなしだった。
巨人戦だからといって、他よりもグレードが高いとは言えなくなっている。
今まで巨人戦でいい思いしてきた連中は必死である。
巨人はすごい、巨人戦はすごいんだと今も言い続けている。
だが、そろそろやばい、のだ。
カリスマの位置は危うい。
利益構造はまだ存在している。
しかし、確実にその利益を運んで来る消費者は、他のターゲットに向かいつつある。
既得権者ばかりが、保持するメディアを利用して、その偉大さを語るのみだ。
こんな現象、至るところにある。
政治の世界では、自民党も同じ。
今の自民党は、小泉さんで持っているだけだ。
でも、小泉さんは利権構造の中心ではない。
小泉さんはカリスマだが、自民党はもはやカリスマではない。
カリスマ小泉はいつまで持つ?
特に、安部晋三氏というカリスマを同時擁立しかかっている。
カリスマが、同時に存在しうる?
同じ既得権構造の中で、二人もカリスマはいらない。
選挙の前は、適当に妥協しあうだろうが、平時においては分裂の元である。
民主党がだめだと言われるのは、政策がだめというわけではない。
早い話、カリスマがいないからだ。
カリスマもどきはいても(小沢・菅)、小泉に匹敵するカリスマまでは行っていない。
カリスマは、人気そのものである。
人気がなければ選挙に勝てないのであれば、来る選挙は自民党の勝ちだろう。
しかし、人気で選挙が勝てるなら、それは衆愚政治以外の何ものでもない。
でもカリスマを演じれる人は偉いなあと心から思う、毎日毎日、誰かを演じながら生きているわけで、どこかでこれは本当に自分なのだろうかと悩んでいるのではあるまいか?私なら、絶対にイヤだ、安部邦雄