H2A6号の打上げが見事に失敗した。
原因は補助ブースターの切離し(接合部分を火薬で破壊する)が、何かの理由でうまくいかなかったためとか。
火薬が不発だったのか、それとも点火を制御するコンピュータに問題があったのか。
これから理由を検証するらしい。
何か初歩的なミスのような気がしてしかたがないのは私だけだろうか。
中国が有人宇宙飛行に成功した時、石原都知事が「あんなもの、やる気になれば日本なら直ぐにできる」などと豪語していた。
石原さん、何を根拠にあんな大見得を切るのだろう。
どう考えても、中国の方が技術力は上ではないか。
もし、今回のH2Aに人間が乗っていたら、どうなっていたと思うのだ。
え?パラシュートで降りて来るだけ?
さよか、えらいすんまへんな。
日本も、安定的にロケットを打ち上げられる国になったのかなと思っていたのに、どうもマダマダのようだ。
責任者が、「今回のような結果になり申し訳ない」と頭を下げていたが、まるで企業が不祥事を起こした時のような対応に苦笑してしまった。
技術的な失敗なんかあって当たり前なのだ。
それを克服するから技術の進歩があるわけであり、そんなことに一々謝る必要はない。
法に反しているわけでもないし、事故を隠ぺいしたわけでもない。(隠ぺいは、ちょっとしにくいけれど)
次は是非成功させます、それまで少し時間を下さい、とでも言っておけばよいのだ。
確かに、国民のほとんどはちょっとがっかりだろうが、2?3日もすれば直ぐ忘れてしまう。
こういうことに金をかけても、国民はあまり無駄遣いとは言わない。
車の走らない高速道路を、いまだに作ろうとする連中よりははるかにましだ。
アクアラインを作った連中、車がほとんど通らないのに誰も謝っていないではないか。
テレビで、威張りくさっている奴だっているのだ。
今回の打上げ失敗なんか、ドンマイ、ドンマイ。
ま、偵察衛星を飛ばそうなんて、慣れないことをするから失敗するんだという声も出てきそうだけどね。
それとも、今回の失敗は誰かがわざとしたのかな?
偵察衛星って、やはり自衛のためには必要なのだろうか、何に使うのか、それを使ってどう日本を守るのか、一度じっくり国民に説明してほしいものだが、安部邦雄