昨夜のNHK「ラジオ深夜便」はマントバーニ楽団の特集だった。
1曲目は「シャルメーヌ」。青春時代に聞いたとても懐かしいメロディ。
聞く度に心の琴線に響くストリングスの調べ。
「ああ、いいなあ。今夜はマントバーニを聞きながらゆっくり寝よう。」
なんて思ったとたんに、あっという間に眠ってしまった。
マントバーニの珠玉の名演集が全く聞けずじまい。とても残念。
ま、この年になると良くあることだが。
昔はFM東京のジェットストリームでこのあたりの曲が毎晩聞けたものだ。
ポールモーリア「恋は水色」フランク・チャックスフィールド「引き潮」フランク・プウルセル「急流」パーシーフェイス「夏の日の恋」ビリーボーン「峠の幌馬車」。
幾らでも思い出せる。
近年、イージーリスニングのヒット曲が出なくなったような気がする。
映画のテーマ曲にそれに近いものがあるが、映像の力で聞かせているだけではというものが多い。
どうしてなのだろう?ヨーロッパのラブサウンズの市場はどこへ行ったのか?
音楽配信のコンテンツとして、イージーリスニングは絶対に人気の出る分野だと私は思っているのだが、このままでは音源が枯渇してしまう。
テクノっぽい新曲は時々耳にするが、宣伝して商売になるジャンルではなくなったということなのだろうか。
今度レコード会社の昔の仲間に聞いてみることにしよう。
安部邦雄