今日は、ファーストフード体験記のようなものを。
大阪時代は、ほとんどファーストフードの店には行かなかった。
立食いそばぐらいだろうか。
阪急そばは、そばはなかなかよかった記憶がある。
今はどうなのかな。
いしいひさいちのマンガで、阪急電車の運転手が停車中に「はよ、はよ、1分しかないねん」と叫んで、そばを注文する場面が印象的だった。
運転しながら、阪急そばが食いたいと思わせるぐらい、おいしかったのだろう。
違う?
京橋のガード下にある立食いそばも捨てられない。
今のところ、味としてはナンバーワン。
ただ、長い間食べてないので、今もうまいかどうかは知らない。
さて、ファーストフードの本題に戻る。
有名なのは、マクドナルド、モスバーガー、ファーストキッチン、ロッテリア、ミスタードーナッツ、ケンタッキー・フライドチキン、少しマイナーだが、バーガーキングにダンキン・ドーナッツ、ドムドム・バーガーもまだ存在するのかな。
ひとつ忘れてやしない?って。
お、なかなかお目が高い、江戸っ子だね。
そうなのだ、ウェンディーズがあるのだ。
実は、私が一番行くのがこの店。
3年前に、ダイエーホークスが優勝した時、地味に優勝セールをしていた。
その時、初めてウェンディーズがダイエーグループであることを知った。
なにしろ、創業者とおぼしき、ケンタッキーのカーネルおじさんによく似たアメリカ人がずっとポスターになっていたのだ。
ダイエーの傘下だなんて、とても思えなかったものだ。
ところで、何故ウェンディーズに一番よく行くかというと、近くにはマックかウェンディーズしかないからだ。
マックの方が、味はいい。
バラエティ的にも値段的にもマックの方がウェンディーズより上。
なのに、何故ウェンディーズなのかというと、マックが例のマックビジョンがあってうるさいからだ。
ファーストフード店なんかに、味なんかそんなに求めない。
居心地を悪くして、回転率を上げようとしているのが見え見えのテーブルや椅子。
つまりマックなんか、一見すわって和めるように見せ掛けているが、その思想は客は食ったら早く出て行けなのである。
若い連中は、それでも我慢できるだろうが、私なんか、精神的に追い詰められて長居できない。
その点、ウェンディーズはまし。
少し高くとも、長く座っていられるのがありがたい。
私はしつこく言っているのだが、マックは早くマックビジョンなんか撤去しろ。
土足マーケティングの典型。
客を追い出すためのツールというのなら、何も言う気はないが、飲み屋で看板近くなったら、音楽の音量上げたり、照明の光度を上げたりするのと同じ効果をマックビジョンに求めるなんてねえ。
赤字になったのは、何もバーガーの値段を下げたからだけではないんじゃない。
他の店は申し訳ないけど、最近行ってない。
店としては、モスはやはりグレードが高い。
値段も高いが、モスとマックが並んでいれば文句なくモスだ。
ただし、モスは一等地に店は作らない方針なので、マックと並ぶ可能性は低いようだが。
ロッテリアは、堺の泉北ニュータウンにいた時は、何度か行った。
頼むのは、いつもアイスクリームの類だった。
ロッテは雪印と並ぶ、アイスクリームメーカーというイメージが私には抜けなかったからだ。
海老バーガーはまあまあうまいかな。
ファーストキッチンはFM大阪の東京支社に転勤してから時々行った。
その頃は、大阪には存在しなかったような記憶がある。
サントリーが親会社のはずだけど、そのあたりどうなのだろう。
ファーストキッチンといっても、行くのはいつも原宿の交差点の店。
近くに、録音スタジオがあり、岡村孝子さんや斉藤由貴ちゃんの番組を収録していたので、行帰りによく寄った。
原宿あたりなんて、実際高いばかりで、ろくな店がなかったからだ。
ああ、そうそう、最近この店、讃岐うどんを置いている。
前はタコ焼きも置いていたし、こういう雰囲気の店には似合わないと私は思うのだが。
ケンタッキーは、かしわ(鶏肉)が苦手なので、行かない。
焼き鳥も本当は食べたくない。
東京人は何故か焼き鳥好きが多い。
よく焼き鳥屋に連れて行かれるのだが、本当はイヤでしかたがない。
これを読まれた方、一応覚えておいて下さいね。
マックはイヤだと言ったけど、外国に行くと、とても重宝する。
日本の店より安いし、量も多い。
味も、慣れ親しんだのに近く、ブランドへの安心感もある。
やはりファーストフードというのは、アメリカ文化の中でこそ意味があるのだと思う。
安くて早くて量もある、ついでに日本人にも食べられない味ではない。
毎日食えといわれても、まあ我慢出来ないこともないし。
まあ、それほどアメリカの食い物は総じて不味いということかもしれないが。
アメリカ人のソース音痴は信じられないほどだ、肉料理にかかった変なソースはやめてくれ、あれなら日本のウスターソースの方が、はるかにうまいぞー!安部邦雄