昨日の続きみたいになるが、会社の経営も又、良質のフォーメーションを持つか持たないかで状況は大きく変わる。
経営者はもちろん、司令塔ということになるが、その経営者がフォーメーションを熟知しているという例はあまりない。
たいていは、経験則で動いているだけ。
こういう場合には、こういうフォーメーションとか、一人欠けた場合は、こう対処するとか、そんな形を持っている会社なんて多くはないだろう。
ましてや中小企業、零細企業となると、フォーメーションを組み立てるためのスタッフさえ補給がままならなかったりする。
私の場合、いくらフォーメーションを幾つも知っていても、ポジションにつく人間がいない。
一人の人間が3つも4つもポジションをかけもちしているありさまだ。
まともにフォーメーションを指示していたら、負傷者続出だろう。
だいたい、11対4でサッカーの試合をして勝つフォーメーションなんてそんなにはない。
企業を経営していて、私が一番悩むのはフォーメーションを組めないことだ。
一人が何役もやっている現状で、商売敵でもあらわれようものなら、徹底的に消耗戦をしかけられるだろう。
精神的にゆさぶられると、一番こたえるのはフォーメーションを持たない方だ。
場の混乱は想像以上に人を消耗させる。
その時に、フォーメーションを組み直すことができれば、人の心のバランスは容易に回復することができるものだ。
戦場での兵士の精神状態も同じ。
チリチリバラバラになれば、戦意等喪失してしまうが、とりあえず後退して、部隊を再編できれば、意外なほど戦う力が復元したりするものだ。
戦いにはフォーメーションが必要なのである。
戦いには普遍的な心のバランスが必要なのである。
フォーメーションを組めない経営者は、それゆえ孤独であり、簡単なことで心の平静さを失うものなのだ。
ま、こういう話は、半分愚痴になってしまうけどね。
今年のGWは華やかさがまるでない、人は淡々と日常生活を繰り返しているという感じだ、今日から発泡酒の税金は上がるわ、タバコの喫煙場所は制限されるわで、元気のなくなりそうなことばかり、あれ、ところでメーデーって、やめたんだっけ、安部邦雄