私が車で会社に行く時に通るのが、国道20号線、通称甲州街道なのだが、夜になるとやっているのが、上を走る中央道の環境整備工事。
音の吸収板を設置しているらしいのだが、詳しいことはよくわからない。
しかし、邪魔な工事だ。
少し前迄、阪神大震災で倒壊した高速道路に驚き、ずっと補強工事をやってうんざりさせていたというのに、何ですかね、この環境整備工事というのは。
誰か、望んでいるのだろうか。
それとも単純に公共工事がないと困るゼネコンに仕事を発注しているだけかもしれない。
家の周りでも、工事のラッシュ。
あちこちにクレーンが立ち並び、都市型マンションの建設が進んでいる。
杉並区は、大企業の保養所とかレクリエーション施設、社宅などが多い。
そういった施設が、次々に売り払われ、今回の工事ラッシュとなったのであろう。
しかし、こんなに建てて、住む人間いるのかね?
郊外から都心への回帰が始まっているというが、供給過剰のような気がして仕方がない。
会社のまわりも工事だらけ。
新宿南口の道路拡幅工事、ついでに新宿駅の南側の線路の上にビルでも立てるらしい。
プラットフォームの移設工事とか、ビルのための基礎工事などをやっているように見える。
本当に、線路の上にビルを立てるのだろうか。
新宿南口の開発というのは、まだまだこれかららしい。
それよりも小田急の踏切何とかしろよ、と私はぼやいているのだが。
線路を越えるとまたもや地下鉄工事。
池袋と渋谷を結ぶ営団地下鉄ができるらしい。
池袋で、東武東上線と西部池袋線に乗り入れ、渋谷で東急と乗り入れるという。
完成は平成19年と書いてある。
鬱陶しい話だ。
大江戸線ができるまで、本当に大変だったのに又かよという感じ。
道は狭くなるわ、車でごちゃごちゃするわ。
歩きにくいったらなかった。
確かにできると便利なのだが、もうちょっと速く工事って進まないのか?
あんまり速く完成させると、工事費が下がるからこんなにゆっくりやっているのかもしれない。
労働者はなるだけ長く同じ場所で働いていたいだろうし。
実際、そのあたりどうなのだろう。
そういえば、先日ある車のディーラーに行ったのだが、その場所が山手通りに面している為、前が地下高速道路の工事中だった。
ディーラーで重要な駐車スペースも極端に狭まっていて、出入りしにくいことこのうえない。
ちょっと試乗といっても、目の前の工事を見ると何となく鬱陶しくなる。
あと、5年はこのままでしょう、ついこの間まで大江戸線の工事で混雑していたのに、今度は高速道路ですからね。
営業マンが、静かにぼやいていた。
東京の話ばかりなので、ちょっと我が大阪の実家周辺の話を。
家の近くの道路(内環状線と呼ぶ)ぞいに地下鉄ができるらしい。
だいぶ前から、高いやぐらが立ち並んでいる。
今里から井高野というところまで、繋がるらしい。
何か、役に立つのかなという路線だ。
正直、利用する人ってそんなにいるのかな、というところを走るのだが、最近の大阪のことはよくわからんのでコメントはやめておく。
上柴とおる先生の家のそばも通るはずだから、何か使い道があれば教えてもらえるかもしれない。
もひとつ、新大阪と久宝寺を結ぶJRができるらしい。
実家が京阪沿線なので、野江で乗り換えて新大阪へ出やすくなる。
線路は、貨物線をそのまま使うらしい。
子供の頃、よく遊んだ線で、淀川に三十三門鉄橋と呼んだボロい鉄橋もかかっている。
そんな牧歌的な貨物線の上を列車が走るらしい。
これは、ちょっと驚きだった。
期待していると言うか、あそこ単線だったけど、どうするつもりかな、というか。
とにかく、今もどこかで工事は続く。
工事中を見る度に、鬱になる私だが、どこにも工事中を見なくなったら、おそらくその時は日本の経済が破綻した時なのだろう。
工事中は、経済のバロメータなのかもしれない。
泳ぐのをやめると死んでしまう、回遊魚のようなものともいえる。
工事は続くよ、どこまでも
野を越え、山越え、谷越えて・・・・
来年秋に品川始発の新幹線が走るという、今や品川周辺も新設ビルのラッシュ、果たして便利になるのか、それとも又値上げラッシュが始まるのか、安部邦雄