まず昨日の訂正から。
会社の時計は10分進んでいるのが正解です。
後半で10分遅れていると書いている方が間違いです。
どうも時間に追われて書いたらろくなことがないですね。
携帯電話の時計合わせですが、ウェブサイトにつながる機種は自動的に時刻を修正してくれるそうです。
だから、いつも正確なんだとか、やっぱり凄い。
それと、例のカシオの時計を見せびらかしていたと書いた家来ですが、実はまだその時計をしていました。
ただし、もう見せびらかしたりはしないようです。
おわびして訂正を・・・って、誰にお詫びするんだ。
それでは今日の更新です。
今日の話題は、デジタル地上波放送について。
ひとことで言うと雲行き怪しいと言う話です。
2003年から、大都市でデジタル地上波放送を試験的に開始すると言う話でした。
テレビもラジオも、という話です。
現在のVHF帯を使った地上波放送をすべてデジタル化し、UHF帯に移そうと言う計画でした。
もうアナログ放送では電波効率が悪い、すべてデジタル化すれば、もっと電波を広範囲に使え、今のような独占状態がなくなるだろうという電波行政の結論です。
あんまり既存の放送局にとっては、いい話ではありません。
電波がもっと多くの事業者に開放されるということは、結局新規参入者が増え、既得権が侵されることに他なりません。
とはいえ、表立って文句もいえず、渋々行政に従うフリをしていました。
でも、しこたま警告をしておりました。
結局高くつくだけですよ、とか、投資する費用の半分は国が持ってくれるのでしょうね、とか、デジタルになってもエリア内の人が全員視聴可能とは思わないで下さいね、そういう時には国が面倒見て下さいね、とか、何か次々と条件を出していました。
早い話、既存の放送局はテレビもラジオも今のままで何の問題もないのです。
これ以上の新規参入は、自分達の経営基盤を壊しかねないわけで、本当は阻止したいところなのです。
でも、電波をより多くの国民に開放しようという方針には、誰も逆らえない。
できることは、既得権者の権利がそう簡単には侵されないよう、事前に規制をかけておくことしかありません。
ということで、今がそのかけひきの真最中。
その中の1つがアナアナ変換にまつわるゴタゴタです。
アナアナ変換とは何か?
つまり、既存のV局のアナログ放送はそのままにして、デジタル放送の方を受け入れる電波をUHF帯に用意しないといけません。
で、今UHF帯にあるU局のアナログ放送を整理して、別のところに移し、デジタルV局をそこにはめ込もうというわけです。
アナログのU局の電波を別のUHF帯にアナログのまま移すからアナアナ変換というわけです。
つまり、この変換はV局のデジタル放送のために、U局が自分の権利を放棄することでもあります。
そりゃ、U局にとっては、何のメリットもありません。
で、その分を国に補償しろと言っているわけです。
その額、およそ2000億円。
これを国の予算から出せと言っていて現在混乱中というのが現状なわけです。
そんな金出すなら、こうしたら、という提案が最近出されるようになってきました。
そのほとんどが、放送が今のようなイメージで今後も続くと思うのは誤りだ、という意見です。
そんな金を使うのなら、もう放送は従来のような電波の使い方をやめたらいいというわけです。
私、確かにそうだな、と最近思うようになって来ています。
この話、まだまだ長くなるので、今日はこれぐらいでおいとまけ音頭。
デジタル地上波なんか、意味ないじゃーん、という気がしてきました、それほど技術は日進月歩で新しくなっているのです、放送局だけが古い頭で右往左往しているわけですね、安部邦雄