私はテレビゲームはほとんどやらない。
ゲームセンターに行くことも滅多にない。先日、時間潰しに連れていかれたが、人がやっているのを見ていただけ。
競馬ゲームを見ながら思ったことは、「ばかばかしい」の一言だった。
競馬なら、競馬場に行くよ。
何で、こんなオモチャが走るのに金をかけないといけないの?
私はパチンコにも行かない。
時間のムダで、そんな時間があるなら、喫茶店で本でも読むか、書店で立ち読み、図書館で資料あさりをしていた方がイイに決まっている。
等と言ってると、まるで石部金吉みたいに思われるかもしれないが、実のところ34歳ぐらいまでパチンコ大好き人間だったのである。
当時の職種は放送局の営業マン。
時間潰しにはパチンコは一番だった。
営業なんて、所詮はストレスとの戦い。
頭の中をまとめたり、イヤな経験を昇華したりするのに、パチンコは最適な空間だった。
勝とうと負けようとあまり関係ない。
勝てばもちろん気分がいいが、負けたら負けた分だけ、後で稼げばいいと思っていたのである。
典型的なプラス志向。理想的な営業マンである(?)。
一番好きだったのは、アレンジボール。
1から16までにボールを入れるゲームだ。
これにはハマった。
休みの日にはアレンジ通い。当時、アレンジボールの専門誌が発売されていたら、間違いなくヘビーな読者になっていたことだろう。
では、これらの遊びを何故やめたのか。
答えは単純、タバコをやめたからなのだ。
4回目の禁煙だった。
のどを痛めたのを期に完全にやめ、それから15年あまり、二度と吸うことはなかった。
タバコをやめてから、パチンコ屋に行ったのだが、これがちっとも楽しくない。
前のように集中しないし、かえってストレスがたまるような気がした。
で、パチンコにも行かなくなった。
15年の間、時々社会見学に入ることはあっても、玉を買ったことは一度もない。
タバコをやめたことにより、ゲームすべてに興味がなくなるというのも面白い現象ではないだろうか。
タバコをやめた方で同じような経験された方います?
で、今やるゲームというと、Windowsのフリーセルぐらいですかね。
暇つぶしにはちょうどいい。
そういうことで、FF、ファイナルファンタジーも名前は知っていても自分では一度もやったことがない。
やりますか?と言われても、興味がないのでいつも断っている。
でも、テレビゲームが人気な理由もわからないではない。
何しろ、ゲームの楽しみ方は若い頃に十分わかっているつもりだから。
さて、表題の映画「FF」大誤算の話。
CG映画「ファイナルファンタジー」が大コケにこけて、160億の制作費がほとんどリクープできないという。
日本の上映に至っては9月の半ばに始まったと思ったら、もう上映中止なのだとか。
プロデューサーとして意見を言わさせてもらうと、マーケティングができてなさすぎだよ、というところか。
日本だけの例で言うと、今日本の映画館は女性をつかめないと客席はガラガラだということだ。
「タイタニック」「千と千尋」など、女性を見事につかんだことが勝因なのである。
男に受けようなんて考えた映画は見事に失敗する。
男が好きそうな映画って、たいてい客席は空いていることが多い。
そして、オッサンばかりが、画面をぼーと見つめている。
映画においては女の子さえつかめば男は勝手に後からついて来るといっていい。
その構造を知っていたら、こんなテレビゲームから派生したCG映画なんか作ったりしなかったろう。
テレビゲームのコアなファンは男なのである。
FFオタクの圧倒的多数は男なのだ。
男をターゲットにした映画などヒットするわけはない。(あくまで今の話。昔はヤクザ映画とか時代劇とかロマンポルノは男ばかりだった。)
ま、DVDで発売でもすれば、少しは男は見るかもしれない。この場合の失敗は、男を映画館に引き寄せられなかったことにあるのだから。
いくら人気キャラだからといって、マーケティングを間違えば大損すると言う話でした。
私なんか、今までにもどれだけ大損したことか。ま、だから今の分析があるのだけどね。
ええと、今日は何を言いたかったのかな?
ま、今年の夏はいい映画多かったし、その分「ファイナルファンタジー」が損した面もあったのではとも思います。
しかし、千と千尋は凄いですねえ。
日本人てまだまだ映画が好きなんだと実感させていただきました。
入場料金1000円にしたら、今の倍は見に行くはずの、安部邦雄