電車の中で、あからさまに携帯電話で喋る人、確かにひと頃よりは減りました。
ウォークマンをシャカシャカ鳴らす人が減ったのと同じ現象ですね。
そのかわり、携帯電話をじっと見ている人が目につきはじめました。
これも、規制の対象にするつもりでしょうか、電鉄会社は。
私の携帯電話って、一昔前のものでメール機能は辛うじてついていますが、使い勝手の悪いころのものです。
着メロ機能はついていないので、私の着メロはせいぜい「ドラえもん」ぐらい。
Webサイトは全く見られない。
たまには見たいなという気もしますが。
映画の上映時間とか、電車の時間とか、簡単な地図とか。
近くのスーパーのバーゲン情報もあればほしいなあ。
近頃、体調がすぐれないので、近くの名医を紹介してくれるサイトとかあってもいいような。
前からの持論なんだけど、ひとり一人がエージェント(或いは何でも屋)を持てるようになったらどんなに便利かなと思っている。
エージェントサイトに行けば、今日は安部さん、今回はどんな御用ですか?と聞いてくる。
こちらはパソコンでも携帯でもかまわないんだけど、どうもちょっと頭痛いんだけど、近くにいい医者知らない?と答える。
ちょっと待っててね、と答えるエージェント。
後でメールを送るから確認して又メール下さい、よろぴくね、等と画面に出る。
メールには、近くの名医が・・・・、夢物語かな?
法律相談も、子供の教育相談もすべてエージェントにアクセスすれば処理してくれる。
アメリカでいう、弁護士みたいな存在かも。
月額1万円程度でも、私なら契約してしまいそう。
100人程、顧客を持てればエージェント業は十分ペイするはずだと思うので、これからは有望な職種だと思うのですがね。
携帯電話屋が次々に街に生まれて行ったように、エージェント屋が軒を連ねて商売を始めるというのもなかなか面白そうではないですか。
ハードを売るのは得意なのだが、ソフトを売るのはあまり上手じゃない、日本人のレベルはまだそういうところかもしれないが。
でも、近頃便利屋さんが増えて来ているようだから、あれをデジタル化したら、絶対1つの産業化するような気がしません?
これも私がよくいう、コンテクストの商売化というわけですね。
コンテンツ、コンテクスト、デリバリー。
インターネット・ビジネスの三大要素と言っている点です。
コンテンツがソフトで、デリバリーがハードという風に皆さんは扱っているようですが、何故かいつもこのコンテクストの問題が抜けているような気がするのです。
コンテクストというのは、じゃあ何だといわれるかもしれませんが、結局、供給者にとっては、コンテンツとデリバリーさえ整っていればよかったわけだけど、消費者からすれば、どうやってその供給者を選ぶかがわからないということに対応していると思うのです。
つまり、供給者を一番合理的に選ぶためのシステムがコンテクストということではないかと。
早い話、広告代理店がやっているのと同じことですね。
エージェント=コンテクストということになるわけです。
1対Nのビジネスモデルなら、供給者は限定されているから、それほど消費者はコンテクストにこだわる必要はなかった。
しかし、N対Nのビジネスモデルだと、誰かに供給者を特定してもらわない限り、その選択が合理的であるかどうかわからなくなるのではと思うのです。
少し話がそれたかもしれませんが、携帯電話もこれだけ色々な機能を持つようになったのだから、そろそろコンテクストにも着目し、N対Nのビジネス分野に展開して行くことも大事ではないでしょうか。
ま、ほとんど機能のついていない携帯電話しか持っていない私が四の五の言っていても説得力はないかもしれませんがね。
明日も携帯電話のことについて六の七の言ってみるつもりです。
あ?あ、おれも気軽にメールできるケータイ欲しいなあ。
ずっとJ-PHONEを使っているので、次はやはり「写メール」あたりかな、と思っているのだが、写しても送る相手がいそうにない、何しろ四六のガマの写真を送るようなものだから、見た人が汗出て失神しかねない、安部邦雄