昨日は映画「ストレイト・ストーリー」のことについて触れた。
主演のリチャード・ファーンズワース氏の話を少し書いたのだが、そういえばこの方、確か昨年おなくなりなったというニュースが流れていたはずだ。
2000年に来日もされ、日本でもやっと人気が出始めた頃だったのに。
来日の時、40才下の女性と結婚する予定なんて言っておられたのだが、それがどうなったのかわからない内にお亡くなりになったわけだ。
ま、1920年生まれということだから、仕方がないことかもしれない。
他にも色々映画に出ておられていたようだが、やはり「赤毛のアン」のマシュー役はよかった。
気の弱そうな、でも心のとても優しい老人の役を見事に演じ、映画の最後でアンに抱かれて息を引き取る場面は目頭がジーンとなります。
私が94年にプロデュースしたミュージカル「アン・シャーリー物語」ではマシュー役は山谷初男さんだった。
こちらも見事に好演していただいて、最後の場面ではお客さんにも随分泣いていただいたのが印象に残っている。
当時のFM大阪の専務が、扉から出て来た時目が真っ赤だったのでびっくりしたものだ。
ああ、この人も本当は心の優しい人なんだと見直した次第。(一時期、私の上司でもあった人、でも、いつもこのC調野郎と軽蔑していたが)
そうそう、お客さんがマシューの扱いについて文句を言って来られたのを思い出す。
マシューが舞台の上で、アンに「お前は私達のかけがえのない女の子だったよ」と言って亡くなるのだが、その場面が余りにも悲しいのに、そのマシューの遺体を男性陣が4人集まり、思いきり上に差し上げ、そのまま葬儀の場面になだれ込むのに大ブーイング。
あんな仕打ち、むごすぎる!
いくら何でも、あれじゃ死者に対して失礼だ!
でも、私はあの一連の動作を毎回見事にこなした役者のみんな、そしてあの場面を演出した演出家の方の力量を無条件に評価したい。
山谷さんなんか、あんな高さに持ち上げられてもじっとして動かなかったのだから、そりゃ大変だったろうなと思う。
本当によくできたミュージカルだった。
いつか、絶対に再演してみせるぞ、って、又プライドだけで物事を考えはじめたかもしれないな。
さて、今日は全然違う話をしようと思ったのだが、昨日の続きを書いていたら、色々思い出してしまい、つい長くなってしまった。
明日は、放送の話を書く予定。
ま、私の本職の話であるが。
segawaxが、この更新に毎回読者から評価点をもらったらどう?そういう項目を最後につけたら面白いのではと提案を受けた、でも評価点が悪かったら鬱になるからなあと言う私に、大丈夫、たまに面白いのもあるから、だとさ、それって誉めてるの?けなしてるの?安部邦雄