最近の気になる言葉に「Weblog」というのがある。
日記的に毎日何かを書き込んでいるサイトをこう呼ぶらしい。
人気のサイトもたくさんあり、新しいネットビジネスにつながる可能性があるとか、ないとか。
よくわかりません。
糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」なんかはその典型なんだろうし、この毎日更新「ペンギン・ノート」も同様に「Weblog」ということになるのだろう。
日本語ではウェブログと呼ぶんだろうな。
blogと書く人もいるから、こちらはビーログなのだろうか、segawax殿下?
他にも次々新しい用語は生まれて来ている。
昔というか、ほんの少し前まで使っていた用語がどれも陳腐化してしまっていることに驚いている。
表題で書いたドッグ・イヤーもそう。
確かに移り変わりの速さをドッグ・イヤーと呼ぶのは正しいのだろうが、こんな言葉すら使う人は減って来ているのに驚く。
ベンチャーなんて言葉もそう。
今どき、、ベンチャービジネスをやっているなんて言ったら、「えー、まだそんなことやっているの?」なんて返事が返ってきかねない。
ベンチャー企業の支援なんて、国の政策に書いてあったりするのだが、もうその言葉は古いですよと私ですらつっこみたくなる。
デジタル・デバイドという言葉も怪しいな。
そんなデバイド、今のところ際立ってもいないし、ま、いつもの為政者の脅迫の1つだったのかもしれない。
私が二年前から書きはじめたインターネット私見でも、最初の頃の主張はもはや通用しないのではと思うことが多い。
本当、当時は相当進歩的なことを言っているつもりだったのだが、今となってはズレまくりというか何と言うか。
ニューエコノミーというのも、実に多くの人をだまくらかしたと思う。
インターネットでは、最初にシェアをとった方が勝ちだ。
だから、無料ででもいいから、ユーザーを囲い込め。
プロバイダで言うと、zeroとかlivedoorとかだけど、結果としては悲惨な状況になっている。
ナップスターの失敗も特筆に値する。
無料は、いくら客を呼んでも、無料の壁を超えられない。
インターネットで重要なものは、市場のシェアではなく、情報をシェアすることだったというわけだ。
音楽配信も夢ばかり先行して、既得権益の壁の前で手をこまねいているだけだ。
ブロードバンドなんて言葉もすぐに古くなるだろう。
ブロードバンド放送局なんて意味不明の放送局を立ち上げる、なんてメールを送ってくる連中がいるが、ブロードバンドなんて言葉に踊らせている間は、未来なんかあるものかと私は思うのだが、いかがだろうか。
言葉に踊らされるのではなく、ネットの本質を把握することを優先することだ。
私の、ライト、シンプル、リアルタイムという三原則のように、普遍的な法則に敏感であった方がいいと強く主張しておきたい。
そう言えば、糸井重里さんは、「インターネット的」という本で、ネットの本質を「リンク、シェア、フラット」という3原則にまとめられていた。
ま、これもなかなか面白い着眼点だと思った次第。
で、明日はそのあたりにもう少しコメントしてみることにする。
今日は、客が来てしまったのでこのあたりで。
しかし、言葉があっという間に陳腐化するには対応できないなあ、この年になると。若い人がこうなるととても羨ましい、安部邦雄