今日、初めて山手線に導入された新型車両に乗った。
E231系という車両で、旧来より幅が15センチ広くなったそうである。
ホームとの距離は殆ど変わらないというか、変えようがないわけで、その分車体に丸みをつけて中心部が広くなるようにしてある。
15センチなんていうと、実に微々たる拡幅のように聞こえるが、これが意外と余裕を感じさせる作りとなっている。
資料によると、この拡張で定員が一車両あたり、8人増えたそうである。
これを進歩とみるか、何だそれぐらいしか増えないのかと見るべきか。
ただ、確かに圧迫感が前よりなくなっているのは事実だ。
座席と座席の間が広くなっていて、つり革を持って立っている人の間をすりぬけるのが容易になっている。
15センチの空間でも、三次元の世界にすると意外と存在感があるという感じだ。
今日は新宿から代々木までの一駅を乗っただけなので、あまり詳しく観察する時間がなかったが、奇妙なのは車内アナウンス。
女性の録音した声で次の停車駅をアナウンスするのだが、日本語で言ったあと御丁寧に英語でもアナウンスする。
その声が新幹線の声と一緒なのだ。
This is the HIKARI Superexpress Train bound for Tokyo..というあの声である。
で、Next stop is YOYOGI などと言うのだ。
何か、変。
いるか、こんな車内アナウンス?
これで山手線一周回ったら頭クラクラするのではなかろうか。
ま、一周回る事自体が、どこか頭が変なのではと疑われかねないが。
でも、車両の拡幅はとてもいいことです。
どこの私鉄もこれぐらいの幅にしてもらえれば、電車のあの圧迫感が少しでも解消されるというもの。
そういえば新幹線も、今ののぞみの車両になって座席の間隔がだいぶ広くなり、前より疲れなくなったという気もする。
後は、飛行機ですね。
あの一般席の間隔、何とかならんのだろうか。
カバンを持っていたら、救命胴衣がとれなくなるから、前の座席の下に入れろと言われるといつも悲しくなる。
それでは、私の足が伸ばせなくなるではないか。
貧乏人は我慢しろ、といわれているみたいで、とても鬱になる。
のんびり乗りたければ、金出して前のスーパーシートに座ればいいのだと航空会社は言うのだろう。
そんな金があるなら、事務所のエアコンを買い替えるのに使うわ!
それでなくとも、暑い時には全然役に立たんのやから。
えーと、表題は混雑緩和だったけど、何か話がそれすぎたかもしれまへんな。
それにしても、今日は暑かった。
しばらく、こんな日が続くんやろか?
金で空間を買うというか、時間を買うというか、やっぱり快適さを得る為には何はなくとも金なのだろうか、安部邦雄