バラ色に見えかけていたインターネットの未来が、何故か今足踏みしている状態にある。
それは、これまで我が世の春を謳歌していた既存メディアが、インターネットによって置き換えられるのではと本格的に危惧しはじめたためと言ってもよいであろう。
インターネットの手足をしばり、自分達のテリトリーを侵させないようにしたい、それが既存メディア(放送・新聞・音楽・映画・ゲーム・芸能etc.)の最後の抵抗となって現れはじめた。
インターネットは自由なメディアという考え方の誤りを正したい。
ほっておけば勝手に暴走する。
違法行為も平気でする。
セキュリティも色々問題だ。
著作権制度だって、インターネットユーザーは全く守ろうとしていない。
違法行為をとりしまるための制度を完備させるまで、インターネットの自由を制限しろ。
全体的な流れはこんなところだろうか。
しかし、インターネットのようなユニバーサルなメディアをどんなルールで縛るつもりなのだろうか。
今、考え中、しばらく使わずに待て。
日本政府ができる対応なんてこれぐらいのものだろう。
中だるみするのは仕方がないのかもしれない。
ま、こういうネガティブな話は適当にして、前向きな話を2つ3つしてみよう。
インスタント・メッセージというのが少しずつ普及している。
MLをもう少しリアルタイムにしたというか、チャットを機能的にしたというか。
インスタント・メッセージで一番有名なのは、マイクロソフトのメッセンジャーだろう。
私の周りでも最近どんどん増殖しはじめている。
メッセンジャーを常備しておけば、誰が今オンライン(つまりインターネットにつながっている)かが簡単にわかる。
又、今ならメッセージを受ける状況にあるから、いつでも話しかけていいよ、ということがわかる。
これをビジネスに適用すれば、SOHOが簡単に実現する。
誰がどこにいようと、いつでも情報交換できるわけだから、企業としても実に便利である。
日本では今一つ活用されないPDAにも、このインスタント・メッセージを入れておけば、外にいても簡単に情報交換できるのだ。
メールだと、どうしてもリアルタイムに情報が相手につたわらないが(その分携帯で間に合わせていたのだが)、これだと、相手の状況もわかるし、電話で相手を邪魔することもない。
特に、企業等では、これで社員を簡単に管理できる。
常に、今の状況を報告せよと言っておけば、部下はなかなかさぼれない。
管理過剰な上司が来たら、ちょっとイヤな話かもしれない。
ただし、上司がこれらのソフトを活用できるとしたらの話だが。(そんな上司は日本ではまだまだ少数派だ)
メッセンジャー、私としては当面注目したいソフトの1つである。
今日はとりあえず、これぐらいで。
明日はブロードバンド時代到来という話をする予定。
実は何人かにこのメッセンジャーというソフトを入れてほしいと思っているのだが、なかなか相手が応じてくれない、何故か?ワープロを打つスピードがどうしても遅いから、チャットのスピードについていけないから、そうだね、ワープロは今や打てればいいという時代ではなくなったのは確かかもね、安部邦雄