インターネットのキーワードには色んなものがあります。
私がよくいう、重いか軽いかというのもそうですし、ナローかブロードかとか、サクサク感とか、リアルタイムとかもそうです。
で、今回は「free & easy」という言葉をとりあげてみましょう。
気軽にさわれて、使い方が簡単。
で、とっても楽しい、とっても便利。
その象徴的な言葉がfree & easyというわけです。
電化製品で、そこそこヒットした製品の共通項がfree & easyである、違いますかね?
少なくとも、製品が進化して行った方向というのは、まぎれもなくfree & easyの世界でした。
より簡単に、より簡便に、見栄えはよく、誰でも使えて、誰がやっても結果は同じ。
ユーザーが一番嫌うのは、ストレス。
使い方がわからない、壊れた時に修復出来ない、自分の思うように動かない、遅い、重い、複雑すぎる、等々。
ストレスを解決する為の理念、それがfree & easyではないでしょうか。
最近、音楽やゲーム、映像などで盛んに言われているのが著作権の問題。
使い勝手がいいからといって、著作者に無断でコピーするのは違反だ、即刻やめろ!という議論です。
堅いことを言うなよ、こっちの方が便利じゃないか、簡単だし、誰でもできるし、そりゃルール違反かもしれないよ、だけど皆が使いやすい方がイイに決まっているじゃないか。
使いやすい方がいい?
そうだよ、金を払えと言うなら、リーズナブルな金だったら払うつもりはあるよ。
ただ、何、ダウンロードしたら1曲300円?
それがリーズナブル?
冗談じゃないよね。
原価、そんなにかかっているわけないじゃん。
CDとかに使った費用まで、ネット分に転嫁されてもそんな費用何故払わないといけないの?
こんな理屈が返って来そうなのも、ネットの社会がfree & easyを基礎にしているからではないでしょうか。
深く考えちゃいけない。
かといって、必要な費用はみんなで負担する。
誰かが、コンテンツを囲い込んだり、独占したりするのはネット社会の倫理に反するのではないか。
さて、どうなのでしょう。
私は、free & easyという理念を無条件で支持します。
ただ、非ネット社会では、こんな理念でビジネスは成立しないと言われることでしょう。
非ネット社会から、ネット社会へ。
パラダイムの変換が少しずつ稼動しはじめているということは確かなようです。
ネット社会は知れば知る程不気味だ、住基ネットは便利なものですから、安心して参加して下さいなんて言えるのは非ネット社会の住人だからだろう、結局自分には関係ないと思っているから、反対運動が巻き起こるまでにはいかない、さてどうしたものか、安部邦雄