テレビのコマーシャルで、この人何言っているのだろうといつも思うのが、奉行シリーズのCM。
企業会計は、何とか奉行におまかせあれ!などと場違いな見栄を切る歌舞伎役者(あの人誰?)が出てくるCMである。
商品が何か、いまいちよくわからないのである。
勘定奉行って、何?
おそらく、総勘定元帳を作り、青色申告までできるソフトなんだろうと思うが、いつも最後につく、奉行って何なのさ。
と思って、スポンサー(OBC)のサイトを訪問。
何と、Web奉行とか、EC奉行21なんてのもあるらしい。
ウウ?、何じゃこれー!
特にわからないのが、新ERPのこと!何とか奉行におまかせあれー!というバージョン。
何ですか?新ERPって。
で、調べてみました。
ERPとはEnterprise Resource Planning(企業資源計画)の略で、「企業全体の経営資源(人、物、金等)を有効活用の観点から統合的に計画・管理し、経営の効率化を図るための手法・概念」、なのだそうです。
つまり、何なのですかね。
自分の会社のデータをこのソフトに従って打ち込んでいって、最後にボタンをポンと押せば、あっという間に会社の政策から経営方針から、売り上げ目標から、人員計画とかが画面にドーンと出てくるわけでしょうか。
そんなソフトなら、私も買ってみたい。
でも、違うだろうな。
そんなの簡単に類型化できるわけがないし、テンプレート1つ作るにしたって大変な作業だろう。
従来の会計ソフトを、全業務へと拡大して1つの画面で処理できるようにしたというぐらいではないだろうか。
魔法のソフトではないことは、何となく確かなようだ。
でも、近頃、この3つぐらいのアルファベットを並べた用語が次々に出てくるので覚えるのに四苦八苦する。
放送業界でいうと、DAWなんかもつい最近話題に登るようになった。
Digital Audio workstationの略。
私達のMusicpoolもこのカテゴリーに入るはずだ。
音楽などもデジタル化すれば、簡単に処理できることから考えられるようになったシステムと考えればよいだろう。
著作権関連でいうと、DRMなんてのもある。
Digital Rights Managementの略だと思う。
デジタル時代の著作権管理は大変なようである。
デジタル化された音源は取扱いが簡単なため、容易にコピーされるし、不正に利用されかねない。
著作権者の権利が次々と侵されるのを防ごうというのが、DRMなのだろう。
他に、ASPとかISPとか、DSLとかFTTHとか。
業界人との会話の中にしょっちゅう出てくるので、わからないではすまないことが多い。
でも、やっぱりわからん。
WAVだのMP3だのAACだのWMAだの・・・。
デジタルの世界は今混沌(カオス)としているのだろう。
それをいくら嘆いても、自分も又カオスにもまれている存在ゆえ、何をどうすることもできない。
しばらく、渦巻くカオスの中で時を待つしか能がない私なのである。
奉行のコマーシャルに出てくる人は中村京蔵さんという歌舞伎役者さんらしい、それほど大舞台に立つこともない方のようだ、大変ですね、安部邦雄