今日、久しぶりにNHKの「中学生日記」を見た。
本当に久しぶり、私の知っている頃って、どちらかというと生育して行く社会的存在としての人間の初期過程=中学生の、心の葛藤を中心にしていたと思う。
テレビを見ながら、「そうそう、社会というのは、そういう矛盾した存在であり、公的教育で教えられる価値基準をあてはめることはできないんだよ。」という感想を持ったものだ。
世の中、きれいごとだけでは生きて行けないんだ。
あんたも、社会に出てみたらわかる。
人はいつも矛盾した自分を、矛盾していない自分に変える時、必ずしも正しい選択をしているとは限らない。
青春を描いたドラマというのは、たいてい社会の価値基準と自分の価値基準がどこかで微妙にずれていることを描き出しているものだ。
それが高校生になり、大学生になり、新社会人になりながら、少しずつ収斂する部分と複雑になる部分とが渾然一体化したりする。
そういえば、今のトレンディドラマって、中学生とか高校生ってほとんど話題の中心にならなくなっているなあ。
大学生も、たまに見るくらいか。
結局、ターゲットがOLだから、こんなストーリーばかりになるのかもしれない。
「家なき子」とか「高校教師」とかあったけど、描いていた世界は、実際の中学生や高校生の悩みとか問題意識とはずれていたような気もするし。
「奥様は18歳」とか、「俺たちの旅」とかで描かれていた世界とは、まるで違うと言う気がする。
だから、私はほとんどトレンディドラマを見ない。
中途半端に社会を解釈した連中の、日常的葛藤なんかに興味がないからだ。
ま、それはいいか。
ところで、今日見た「中学生日記」、正直言ってぶったまげた。
中学校の教室、完全に女生徒に牛耳られていた。
さすがにNHKだから、茶髪の子はいなかったけど、スカート丈の短いこと。
で、女の子の話題は、男のことばかり。
井上くんというアイドル系の男の子を、女子がグループを組んで取り合いするというもの。
で、もてない男なんて、扱いが実にぞんざい。
女の子は、結局、テレビゲームのようにアイドル系の男子をゲットしあうだけなのだ。
そして、最後に転校生がやってくるのだが、これが又美形の男の子。
そこから、又別のゲーム開始、女の子は又プレイヤーとして自分をリセットする。
何だ、これは。
学校はいつから、こんなお手軽なゲームセンターになったのだ。
もっと、ひとり一人の人間には、その数だけ悩みがあるはずだろう。
その悩みの最大公約数が、こんな男の子、ゲットゲームなのか?
しかし、女性が中心になる社会って、これを見る限りではろくなものではない。
何て、男の存在の薄いこと。
女に従属していたら、男はどんどん闘争本能をなくす。
ライオンの世界なんか、その典型ではなかろうか。
雄蜂も、同じようなものだ。
何か、今の中学って、こんな感じなの?
というか、私のそばにある商業高校見てもそう思うな。
女の子のファッションなんて、もう異常。
ああいう連中と共同生活送っていたら、自分を押し殺しながら生きて行くしかないだろうと思う。
男の本能、とにかく押さえないと、とても学校で学習しようとは思わないだろう。
しかしなあ、中学生日記、どうなっちゃったの?こんな話にしないと、もう中学生も小学生も見てくれなくなったのかなあ。
でも、中学生日記って、数少ない名古屋放送局の制作なんですよ、東海地区の女優志望者の憧れの舞台らしいので、制作中止にならないよう、スタッフの皆さんの奮闘を祈りたいですね、安部邦雄