トレッキーという言葉がある。
スター・トレックのフリークをこう呼ぶのだ。
トレックという言葉を知ったのは、スター・トレックを深夜テレビで見てからだ。
最初に見たのは25年ぐらい前だったろうか、関西テレビの深夜枠で流されていたと記憶している。
日本タイトルは「宇宙大作戦」、スパイ大作戦とか海底大作戦とか、この時代のテレビ映画には、よく大作戦というタイトルがついていた。
考えると、大作戦って意味、よくわからないなあ。
作戦に大きいも小さいもなさそうだけど。
とはいえ、このスタートレック、SFフリークの私としては、それなりに面白かった。(トレック=trek:長い骨の折れる旅行)
ただ、カーク船長がしきりと「我々に大事なことは自由だ。」と叫ぶのが鼻について仕方がなかった。
独裁制を敷いている星に行くと、たいていこう叫んで住民のためにエンタープライズ号は戦いを挑んでいた。
独裁制=悪、自由=善、何てシンプルなメッセージだろうか。
きっと、今のジョージ・ブッシュ大統領もトレッキーだったのだろう。
カーク船長と言っていることはほぼ同じだ。
フセイン独裁制を倒さないと、地球に平和はやってこない、イラク国民も解放されない。
だから、戦争も辞さないと言っている。
おれたちに必要なこと、それは自由だ!
ま、そう思う人は、思えばいいんだけどね。
とばっちりがこちらに来ないように祈るだけかな。
ま、それはそれとして。
スター・トレックは後に映画になり、何か話が無茶苦茶になりながら、続編が何本も作られた。
その間、スポックは死ぬは、エンタープライズは破壊されるは、カーク船長もほとんど死んでいたような記憶がある。
タイムマシンが絡んで、未来に死に絶えた鯨を、現代に捕獲しにやってくるなんて馬鹿馬鹿しいのもあった。
とにかく、話むちゃくちゃ。
所詮B級映画なんだから、深く考えちゃだめとはいえ、本当ひどすぎるなあと毎度映画館に行く度に思ったものだ。
(文句を言うなら行かなきゃいい?う?ん、これはSFファンの意地です。)
ところが、ここにB級映画でもないのに、ひたぶるにスター・トレックの道を歩もうとしている映画がある。
そうです、スター・ウォーズそのものであります。
エピソード2、クローンの逆襲。
やっと見ました。
6月に早々と前売り券を手に入れたのに、なかなか行く機会がとれなかったのだが、時間があったので、さっと見て来ました。
感想、とにかく、ひどすぎる、何だこれは。
もう、このシリーズ止めた方がいい。
せっかくA級映画として、20世紀のベスト10にはいる程のエポックメイキングな作品だったのに、何だこの続編は。
エピソード4以下の三部作とは全然別の映画にしてもらいたい。
このまま撮り続けるなら、お願いだからエピソード4以下も新たに作り直してほしい。
そうしたら、B級スター・ウォーズとして評価できないことはない。
「2001年宇宙の旅」と「2010年宇宙の旅」が同じように評価されないように、映画ファンの方で、ちゃんと区別できるようになるだろう。
何がひどい?
うー、口に出したくもない。
とにかく、馬鹿馬鹿しいというか、CGフリークにはついていけないよ、というか。
いつもなら2回は確実に見るのに、とっとと帰って来た。
こんなの、ビデオで充分だ。
とはいえ、悲しいことに800円出して、いつもの通りパンフレットは買ってしまった。
悲しき習性。
あ?あ、本当にこの続き作るつもりなのかね?。
でも、さすがに9月に入ると劇場もガラガラ、まさか、まだ興行収入1位を続けているなんてことないよね、安部邦雄