- 本当らしく聞こえる嘘

昨日、新聞が音楽に関して裏もとらずヨタ記事を垂れ流しているみたいなことを書いた。

これはマスコミの非常に悪い癖だ。

文句を言われそうにない分野では、紙面を埋めるためだけ、思惑で記事を書いたりするのだ。

一番顕著なのは、女性週刊誌。
記事の半分は何の根拠もない思惑記事だ。

どこかで誰が言っていたような気がするという理由だけで、消息通は語ると云って、自分の脳の中で捏造した発言を書き込む。

女性誌では、裏を取っていたら紙面はできないという不文律があるようだ。
こんなのがマスコミ面しているのだから、困ったものだ。

じゃあ、一般誌や大新聞はそんなことはないのかと言うと、これが目立たないところでは実にいい加減に紙面を作っている。

あの朝日でさえ、じっくり紙面を検証すれば最低一か所は誤報を流していると私は思う。

警察情報の垂れ流しの部分にそういうのが多い。
業界人から得た情報というのにも、単なる願望を記事にしただけというのも目立つ。

産業界の情報なんて、結局業界が流してほしい記事を確認もせずに流しているのではと思うことも多い。

巨大掲示板２chを、あんなのは便所の落書きだとか、嘘とかデマ満載の唾棄すべき存在だというマスコミ人がいる。

今はどう思っているか知らないが、一時期はあの筑紫哲也さんもそう仰っていた。

だけど、２chに書いてあることをそのまま信用する人はいないだろう。
本当らしく書いた嘘なんか、なかなか見当たらない。

大抵はすぐ嘘だと分かるし、本当のことは本当である根拠を示さなければ誰も信じない。

マスコミは違う。
根拠もなしに、自分たちの言うことは正しい。
間違っていたら、即権威を失墜させることになるので、誤った記事には神経質にならざるをえない、等と主張する。

しかし、御存じのようにマスコミはしばしば状況を見誤る。

指摘されなければ訂正もしない、本当らしく見せた嘘が一杯ある。

ユーザーも間違っていても、どうでもいいようなことは訂正しない。

そんなことが積もり積もりながら、じんわりと誤った考え方を読者に与えるかもしれない。

速効性があるだけ、ワイドショーの方が文句言いやすいかもしれない。
新聞を無批判的に読んではいけない、最近とみにそう思うようになってきた。

熱にうなされながら書いたので、論理があやふやになったかもしれない、今日で風邪は１週間を迎えた、やはりゴルフは失敗だったなあ、安部邦雄