年末になると毎日が忘年会と言う人をみかけるようになる。
今日は、お得意様の忘年会、明日は会社の忘年会、明後日は大学の仲間の忘年会、その次は・・・。
ほとんどが会社の金なのかもしれないが、よく続くものだ。
別に出なかったからといって、何か不都合があるわけでもないのだが、要はそういう雰囲気が好きなのだろう。
私は、昔からそういうタイプではない。
忘年会とかクリスマスパーティとか、正直、あまりイイ思い出がないのだ。
子供の頃、毎年地域のクリスマス会とかいうのがあったのだが、不愉快な思いで一杯。
年長者のからかいの場になるというか、余興もあまり面白いとは思わなかった。(しょうむない手品とか、つまらん紙芝居とか)
珠算塾のクリスマスパーティで、一度筆箱が抽選であたったことがある。
あれだけは、今も記憶に残る。
自分の持っている番号が、読み上げる番号の1つ1つと一致した時の驚き、その時のワクワク感と、こんなこともあるんだという不思議な感じが今も脳のどこかに残っている。
高校・大学と忘年会なんて思い出は殆どない。
基本的に私は金を使うのが嫌いだったし、大学時代は年末には仲間はみんな郷里へ帰ってしまっていたからだ。
会社に入ってからは、年末はずっと忙しかった記憶がある。
皆さんは忘年会に行っていても、私はひとり会社で仕事をしていた。
営業時代もそんな感じだった。
2、3件あれば、いい方だった。
ひょっとしたら仕事で酒を飲むのが好きではなかったからかもしれない。
もひとつ、そういう酒席の場を設定しないと、扱いがとれないなんてこともなかったからだ。
たいていの営業マンは、そういうつき合いと交換に仕事をもらっていた。
だから、「ちぇ、あの野郎、あんなに世話してやっているのに、扱いはたったこれだけ。いい思いしているのに何て奴だ」なんて陰口を叩く連中は好きになれなかった。
文句をいうなら、接待しなければいいのだ。
接待しないと仕事がもらえないのなら、額が少なくとも文句を言うな。
貸し借りだけで、仕事をする連中は昔から嫌いだ。
仕事の内容で勝負すれば、接待なんかどうでもよくなるものなのだ。
どうせ、仕事がうまくいった時とか、イベントに顔出した時とかに「じゃ、ちょっと一杯」という話になるはず。
その時に、適当に接待すればいいのだ。
接待を売上の手段と考えるから、ぼやきの1つも出るのである。
今年の忘年会だが、今日もちょっと誘われたが仕事と言ってお断りして来た。
金出して、いつもの見知った顔に挨拶するなんて真っ平ごめんである。
高校時代の友人と軽くやろうというのと、今年最後のゴルフを忘年会の代わりにしようというのがあるぐらい。
私の会社では、例年忘年会なんてやらない。
新年会をやろうとしたことはあるが、バタバタしている内に毎年正月がすぎてしまうということの繰り返し。
しかし、忘年会なんて癖みたいなもんだ。
ないと寂しいが、あったからと言って、それがどうというものでもない。
毎日忘年会に出ている人等、単なるたいこ持ちもどきの生き方が好きなだけではないか。
しかしなあ、帰りの電車の酒くさいのだけは何とかならないだろうか。
最近、女性専用車もあるくらいだから、この時期、酔っ払い専用車も作ってもらいたいものだ。
下手すると、全車両そうなりかねないけれど。
実は、11月に風邪ひいて以来、ずっと酒を控えていて、誘いも丁重にお断りしているのだ、飲むのは毎日ワイン一杯ぐらい、最近体調がよくなってきたので、そろそろビールも飲んでみようかなと思いはじめたところ、忘年会どころじゃなかったというわけかな、安部邦雄