軍隊で一番リーダーにふさわしい人物は「優秀な怠け者」なのだそうだ。
怠け者だから、一番効率のいい作戦を立て、なるべく兵隊を疲労させないかららしい。
怠け者は、なるべく無駄なことをしたくない。
でも、優秀だから、最小限の力で最大限の効果を得ようとする。
だから、軍隊のリーダーには相応しい。
面白い見方だなあと思った。
別にこれは軍隊の世界だけでもない。
官僚の世界でも同じはずだが、どうも高級官僚と言われている連中は、優秀ではあっても怠け者ではなさそうだ。
怠け者は出世しない、そういう不文律がありそうだ。
私のいた会社もそんなところがあった。
優秀かどうかはさておいて、私はどちらかというと怠け者の類である。
だらだらしているのが大好き。
で、興にのったら、死ぬほど働く。
いわゆるインセンティブのある作業なら、少々寝なくとも平気で続けるだろう。
でも、基本的には怠惰。
会社から与えられる仕事には、たいていインセンティブが働かない。
そういえば、私が番組やイベントを制作した時、考えるのは如何に効率的にそれを実行するかだった。
スタッフが無駄な仕事に時間を食うのがとても嫌だった。
私の前でだらだら仕事されるのが不快だった。
だから、スタッフには効率的な仕事を強いた。
自分は、裏でだらだらしているくせに、である。
馬鹿で怠け者は兵士にでもして、びしびし働かせろ。
そんな言い方もあるという。
何だか、やはり自分は優秀で、スタッフは馬鹿と思っているみたいだな。
ただ、リーダーはそれ位の分析はできないとダメなのは確かだ。
誰が優秀で、誰が馬鹿で、誰が怠け者か。
リーダーに必要なことは、そういう人を見抜く力だと思う。
そういえば、馬鹿で働き者は銃殺にしろ、なんてことも書いてあった。
こういう奴が、部隊を危うくするんだそうだ。
会社でもリーダーにしたい人材は、優秀で怠け者、一番いらない人材は、馬鹿で働き者?
優秀で働き者は何故ダメか?
余計な道路作ったり、新幹線作ったりするからかもしれない。
仕事の為の仕事を作りかねないのが、こういう人種なわけだ。
優秀で怠け者が馬鹿で働き者を使う。
会社はこれで、みんな幸せなのかもしれないね。
犬のチワワが最近ブームだけど、私は大きな犬の方がだらだらしていて好きだなあ、ちょこまかしているのは何となく鬱陶しい、え?嫁もだらだらしている方がいい?う?ん、馬鹿で怠け者の嫁はちょっと、安部邦雄