今日は初打ちに行って来た。
初打ちって何?と思われる方も多いだろう。
ゴルフをやる人ならわかるはずなのだが、その年最初のゴルフのラウンドをこう呼ぶのだ。
昔は、こういう類の言葉が多かった。
初詣なんてのは、まだよく使う言葉だ。
ただし、これは初詣、すなわち最初の参詣であって、その後も詣でるのが前提になっているはずなのだが、たいていの人は正月一回で終り。
本当はそんなの初詣とは言わないが、正月の参詣を最近はそう呼ぶようだ。
初荷、これは1月2日の行事だと子供の頃は習った。
昔の商店は休みは1月1日だけ。
2日には、店を開けて、初荷と書いた旗や幟を立てたトラックが出入りした(というのだが、私はよく覚えていない)。
2日というと書き初めもこの日。
早い話、2日から普通に働いたり、勉強したりしないといけないわけだ。
3日なんか、昔は当たり前のように働いていたのだ。
はて、いつから会社も商店も正月3が日を休むようになったのだ。(アメリカは今でも1日しか休まないぞ)
とはいえ、最近はデパートとかスーパーは下手したら正月から商売を始めている。
いわゆる先祖帰りの一つなのかもしれない。
初笑いというのも誰が始めたのかしらないが有名だ。
正月は興行界は当たり前のように商売をしている。
寄席なんか、正月は書き入れ時。
さらに景気をつけるために、お正月は初笑いでパアーというフレーズを考えたのだと思う。
さて、初の話が長くなったが、本題に戻す。
そういうわけで、今日、初打ちに行ったのだ。
飛び石連休(最近は使わなくなったなあ)の初日ということもあり、高速道路はスキー客で大渋滞。
渋滞35キロとラジオで言われて、やべー、ゴルフ場に時間通りつけるかなとどきまぎした。
スタート時までには何とか辿り着いたが、慌ただしいだろうといことで、ゴルフ場も実際のスタートを遅らせてくれた。
ま、そこまではいい。
そこで、ゴルフ場のフロントマンが不用意に言った言葉にはあきれてしまった。
彼はスタートの係員にこう言ったのだ。
「今、安部さんが来たのでよろしく。」
おいおい、客を前にして、「来た」はないだろう、「来た」は。
私がいないところで、「安部さんが来た」というのはかまわない。
しかし、目の前にいる人だったら当然「安部さんが来られましたのでよろしく」だろうが。
かといって、その場でフロントに注意するわけにもいかず、何かもやもやしたままゴルフ。
おかげでスコアが滅茶苦茶。(いつものことではありますが)
日本語は、敬語の使い方が実に難しい。
海外へ行くと、現地のガイドさんに変な敬語を使う人が目につく。
前にパラオに行った時、ガイド氏が例えば山田さんと中村さんがペアだったりした時、何故か「山田と中村さん」と呼びかけるのだ。
後の人に「さん」をつけたら、前の人にはつけなくてもいいと信じているのだ。
そのガイドさんとはバスの中以外では私は会わなかったから、別に訂正してあげることもしなかったが、しかし、誰も教えてあげないのだろうか。
それとも、敬語なんか、多少間違っていてもどうでもいいと思う世代が増えたのだろうか。
しかし、何故前に出てくる人には「さん」をつけなくていいと思ったのだろう、彼は。
むしろ、日本では最初に名前を出す人の方が立場が上のはずだから、その人に敬称をつけないのはいくら何でもやばいだろうと思うのだが。
敬語の話、まだまだ続けたいが、そういうわけで今日はお疲れモードの安部さんなので、これぐらいでキーボードの打ち納め。
ゴルフ場での話題は何といっても、酒気帯び運転でつかまると罰金30万円という話、仲間も捕まったのが何人かいる、おかげで風呂上がりのビールを飲まなくなり、ゴルフ場のレストランが閑古鳥とか、とんだとばっちりでますます苦しいゴルフ場のようだ、安部邦雄