不景気なんだそうだ。
ほとんどの企業が、何とか経営を続けているものの、売上が好転する展望も見出せず、前途多難の気分を持ち続けている。
というか、今迄のやり方だともたないという漠然とした不安が、景気が悪いと言う言葉に集約されているような気がする。
確かに、このままではダメという気持ちは経営者共通の認識のように思える。
景気がよくなる時というのは、この閉塞感が霧のように晴れて行く時なのだろう。
みんながそれほど考えなくとも、何とか商売ができるぐらいになれば景気は回復したということになる。
流れでやっていれば、無問題(モーマンタイ)という感じ、そうなって初めて景気がよいという感触を持ちはじめるのだろう。
しかし、その為には、やはりパラダイムの変換みたいなものが絶対に必要だ。
従来のパラダイムはもはや賞味期限切れである。
じゃ、新しいパラダイムって何?
というか、それが何であれ、みんながそのパラダイムを共有しないと景気は回復しないのだから、まずは今のパラダイムを捨てる行程が必要のはずだが。
そんな覚悟、みんなしているのだろうか。
従来の既得権を何としてでも死守しようという連中が、社会のトップにのさばっていて、パラダイムの変換なんてあるのだろうか。
構造改革なくして、景気回復なしというのは、その意味では大変正しいと思う。
とはいえ、既得権者を覚醒させようとして、結局最近の政府は失敗ばかりしているのが気掛かりである。
既得権にしがみつく連中をどうするのか?答を出すのは政府のはずなのに、その答は未だ形として現れていない。
今の延長に景気回復なんてあると思えないのは、小泉総理も同意見のはずなのに、どうしてそうしないのだろう。
早く、既得権者(抵抗勢力)と面と向かって対決してほしい。
今迄と同じやり方で、今迄と同じだけの利益が欲しいという甘ったれた連中を覚醒させてほしい。
そのための応援ならいつでも喜んでさせてもらいますと、一零細企業経営者としてお誓い申し上げる次第でございます。
答はもう出ているはずと皆が思っているのに、その答にそった施策ができないのだから困ったものだ、答を出すのにハードランディングもソフトランディングもないはずなのに、安部邦雄