昨日は、御存じヴァレンタイン・デーだった。
女性とは誰も会わずで、結局手渡されたチョコレートはゼロ。
チョコなんか別に食べたくもないと、イソップのキツネは言いましたとさ。
でも、最近のチョコレート、下手にもらえないと言う人もいる。
昔はお返しなんか、何も考えずに義理チョコがあったはずなのに、最近は義理には義理で返さないといけないのだとか。
それも10倍返しが相場、なんてトンでもないことを言う連中がいる。
ファッション業界とタイアップしているのではないかと疑いたくなる。
私の青春時代、ヴァレンタインなんてほとんど存在しなかった。
高校時代、私はとてもチョコレート好きで、森永ハイクラウンチョコ(鳳蘭さんのCMが印象的)の大ファンだった。
ハイクラウンチョコには、最初は3種類があった。
赤ラベルのミルクチョコ、青ラベルのクランチチョコ、黄色ラベルのピーナッツチョコだ。
後に黒ラベルのビターチョコができ、他にも別の種類ができたような気がするが詳しくは思い出せない。
私が一番好きだったのが、ピーナッツチョコで、不二家のハート形チョコも中にピーナッツが入っていた。
で、ヴァレンタイン・デーが近くなると、何故かこれらの品物が店頭からなくなるのである。
その代わりに、今まで見たことも聞いたこともないような銘柄が倍以上の値段で並びはじめるのだ。
私は大いに憤慨した。
おれのチョコレートを返せ、こんなチョコレートは食べたくない。
だが、ヴァレンタイン・デーの力は年々強くなり、私は心からこの日が嫌いになったものだった。
女性から、恋心を打ち明けられるなんて、何と鬱陶しいことかと思ったりして。
ま、あんまり相手にしてもらえない男のひがみだったといえばそれまでだが。
グリコ・アーモンドチョコも好きだったし、アーモンドグリコもまあまあ好き。
で、大人になり、酒を嗜むようになってチョコ抜きのピーナッツとかアーモンドが好物になったりした。
チョコレートは、カロリーが高い分、最近は遠慮させてもらっている。
一時期、サントリーがハート形のブランデーなどを出したりしていたが、最近はあまり見ないなあ。
で、私の本音。
お返しを要求されるようなヴァレンタインは早くなくなっちまえ!
何がホワイト*デーじゃ。
昔は純粋だったけど、今は打算が目につくヴァレンタインデー、心からもらえるチョコレートなら大歓迎だけどね、安部邦雄