今日、上柴とおる先生と話をした。
席上、昨日の更新で安達治彦さんのことが出ていたけど、だいぶ前に亡くなったと教えていただいた。
私が大阪を離れた時も健康を害されてほとんど活動されていなかったようだが、やはり亡くなられていたのかとやや慨嘆。
FM大阪に出ていた方で、森乃福郎さんも亡くなられたし、あの浪速のモーツァルト、キダタローさんも亡くなられて・・え?まだ生きてる、そらしぶとい・・・(一行抹消、判をかしなはれ、判を・・)
さて、昨日の続き。
FM局のコア・コンピタンスとして重要なのは何かだが、ターゲットが今までのようにこれと言うのがなくなったという状況があることは否定できない。
私としては、団塊の世代をそのまま狙うか、団塊の子供世代を狙うか、その子供世代が作りつつあるネオファミリーを狙うかの3つがあると考える。
価値観が多様化しているからといって、その多様なニーズにすべて答えるなんてことはFM局にはできない。
かといって、雑誌媒体のようにターゲットを絞り込んで、それ以外の層は無視すると言うことも現実的には難しい。
マス媒体として、やはりターゲットはある一定のまとまりに置かざるをえないのがFM局の実情であると思うのだ。
従来のコア・コンピタンスをそのまま使いたいと思えば、団塊の子供がつくり出すネオファミリーをターゲットにするのが正しいかもしれない。
つまり、80年代に強調した路線への回帰である。
例えば、FM802が採用した路線はFM大阪が70年代に採用していたそれだった。
かってのFM大阪は団塊の世代をターゲットとしていたが、FM802は団塊の世代の子供をターゲットにした。
どちらもやり方は同じ。
人口的にもまあ近いと思われるし、購買力はそれ以上である。
強調すると、今どちらのFM局も持っていると思われるコア・コンピタンスは20代前後を対象とした番組制作能力だと考えて良いだろう。
で、00年代に必要な能力とは、80年代にFM局が持っていた能力か、あるいは新たに50代前後の団塊の世代をターゲットにした能力ということになる。
ネオファミリーを狙うか、50代を迎えた団塊の世代を狙うか、2つに1つではないだろうか。
ネオファミリーをターゲットにした番組編成とは何か、50代を狙った編成とは例えばどんなものか、明日はそのあたりをうだうだと。
てなわけで今日は眠いので、もう寝ます。おやすみなさい。
ネオファミリー層というマーケティングはまだ誰も提起していない、ここからネオミュージックとかネオトレンドとかいうものが想定されるはずだが、今のところ具体的に指摘はできないのが残念、安部邦雄