最近使っている人を見ない商品。
何と言っても、万年筆。
「すぐ書きつらの はっぱふみふみ」の時代は終った。
4月の中学とか高校の入学祝いと言えば、万年筆か腕時計が定番だったが、今は子供に迷惑がられるだけになった。
第一、万年筆用のインクカートリッジが見当たらない。
私は、今の会社に移った時、当時の副社長からお祝の万年筆をもらった。
副社長はずっとお祝には万年筆を送っていたらしいが、イブサンローランのあまり見かけない万年筆で、インクカートリッジが見つからず、ほとんど使わないままに今も引き出しの中にある。
おそらく高い万年筆なのだろうが。
鉛筆も最近は昔ほど需要は無さそうだ。
私の頃で1本10円。
1ダースで120円という値段だったと思うが、途中でUniという高級鉛筆が発売され、こちらは1本30円もした。
書き味は確かに良かったが、贅沢品だったので自分ではほとんど買わなかった。
これに、デパートで本人のネームを入れてもらって、贈り物としていたような気もする。
今は鉛筆って1本いくら?
アスクルで調べてみると、大体40?60円ってところ。
トンボ鉛筆と三菱鉛筆しかなかったが。
他にコーリン鉛筆とやらというのも昔あったな。
今は鉛筆は、シャープペンシルというとんでもないオルタナティブに蹴散らされてしまったわけですね。
これから夏になりますが、昔はウィンドファンというのもよく売られていました。
今は、そんな需要はないかな。
扇風機はまだまだ重宝がられているようだが。
蚊取り線香もあまり見なくなった。
使うのなら、煙りの出ないタイプなのだろう。
ついでに言うと、蚊帳も見なくなった。
夏の風物詩だったのになあ。
そうそう、私の実家ではまだ冬は豆炭あんかを使っているのだが、豆炭が大阪では手に入らないので奈良県から取り寄せていると言っていた。
そうなのか・・・、先日、車の中で練炭を焚いて、一酸化炭素中毒で集団自殺したのがいたが、よく練炭を手に入れることができたものだ。
ま、自殺するやつは、大量の睡眠薬を手に入れるぐらいだから、練炭を探すことぐらい、なんて事もないのだろう。
この文章を書きながら調べていると、絶滅商品のサイトというのに出会った。
ちょっと気になった絶滅商品に、「赤チン(水銀が含まれているから製造中止、但し中国から輸入されている製品はある)」「計算尺(魔法の計算機、小型PCの普及で製造中止、銀座の伊東屋には在庫はあるらしい)」「赤電話(田舎に行けばありそうな気もするが、公衆電話自体がどんどん絶滅の方向へ)」
ま、そういうことで今日は肩の凝らない話で、失礼させていただきます。
いつのまにか消えた商品って、探せばもっとあるでしょう、何か私自身も、そのうち最近見ないねえ、なんて言われるようになるんだろうなあ、安部邦雄