最近、色んなことをやりすぎていて、自分が本当にしたいことがわからなくなっている。
背に腹は変えられない金稼ぎも、経営者としてやらざるをえない。
それをさも自分のライフワークのように見せて、フレームアップし協賛金を得るなんてことも企業道の悲しさかも。
自分をまず完璧にだます、その後に初めて他人をだますことができるのも企業道(商人道ともいうが)。
自分をだませないものは、企業人にはなれない。
安部さんは何がしたいのですか?
そう聞かれて、企業人が答えることはただ一つ。
あなたは私に何をしていてほしいか、まず教えてください。
そう、企業人は相手がしてほしいことを心からしたいと思い込まないといけない。
自分が何をしたいかなどはどうでもよい、何かをして欲しい人のニーズに自分がどれだけ合わせられるかなのだ。
そのニーズにこたえられてこそ、自分の行動が金に変わるのだ。
私はこういうことをしたい?
何いっているんだ、自分のしたいことなど商売においては優先することではないのだ。
で、ふと考える。
私は何がしたいのだ、と。
私の本音はどこにあるのだ、と。
そりゃ、決まっている。
私は自分のためには何もしたくない。
自分のために何かをしたとしても、喜んでくれるのは自分だけなのだ。
それじゃ、さびしいじゃないか。
自分にこだわっている間は、人は幸せになれない、自分を消し去ったときに人は初めて安らぎを覚えるものかもしれない、安部邦雄