脳に衝撃が走った今年のGWも、まもなく終る。
最低の日々に、心もはずまずと言ったところ。
皆さんには何かいいことありましたか?
今日、ブリトニー・スピアーズの名前を思い出そうとして、かけらも言葉が出なかったことに驚く。
ついこの間まで、音楽出版関連で何度も出て来た名前。
どんな時もスラスラと出て来たブリトニーなのに、パイプがつまったように記憶から出て来なかった。
嫌な感じである。
ついでに、その周りの記憶も一緒になって出て来ない。
ジャネット・ジャクソンもノラ・ジョーンズもサラ・ブライトマンも失念したまま。
ついでに今、7オクターブが出るという女性ボーカリストの名前も何故かつまったパイプの向こうにはあるはずなのだが、出て来ない、おっと、出て来た、マライア・キャリーだ。
何か、使い古した歯磨のチューブのようでもある。
思いっきり、絞り出して、ほんのちょろっと出て来る感じだろうか。
マライアまで出て来ないとなると、本当にどうしちゃったのかと思う。
最初に言ったように、反則切符の連チャンが脳の回路を幾つか切断したようだ。
脳のダメージが大きかったようだ。
結局、こうして、脳はどんどん衰え、ある時、ホンじゃおやすみといって、死んでしまうのかもしれない。
記憶のつまった感じというのは、のど迄言葉が出かかっているというのとはちょっと違う。
押せば出て来るのだが、押し方を間違えるとどこかがぶち切れるのでは、という感覚だ。
年をとると、今迄なかった感覚に出会うようになる。
ありがたいような、ありがたくないような。
人間の身体って、ある年令をこえると死への装いが始まるのではないかと思うようになった、記憶を失うというのもそのひとつかも、何だかなあ、安部邦雄