鉄道オタという人種がいる。
そのほとんどが男。
ま、女性でなんとかオタという人にはあまりお目にかかったことはないが。
見方によっては、私も鉄道オタのひとりかもしれない。
ただ、全国の鉄道を踏破するとか、全部の車両に乗車するとか、駅名をみんな空で言えるなんてことには、あまり興味がない。
むしろ、駅と駅の合理的な乗り換え方とか、乗り継ぎ方とかを覚えるのが好きである。
東京にいると、どの電車を使って、目的地へ何分で着くかなどを考えながら毎日生きている。
東京では地下鉄が毎年増えて行くので、これはこれで毎回わくわくすることだ。
今年は、半蔵門線が水天宮前から押上まで伸びた。
京成とか東武との乗り換えのバリエーションが又増えたわけだ。(それのどこが面白い?と言わないでね)
来年は横浜の地下鉄がみなとみらい地区迄のびるし。
2007年には、代々木のそばを通る地下鉄13号線(渋谷?池袋間)が開通する。
これで、東急と西武の相互乗り入れが実現するらしい。
ますます東京の駅の乗り換えは複雑になりそうだ。
又東西の文化の比較論になるけど、大阪の私鉄って、この相互乗り入れなんてほとんど考えていないようにみえる。
特に南海電車がひどい。
地下鉄御堂筋線と泉北高速鉄道の乗り入れを認めないばかりか、乗り換えもわざとやりにくいように駅舎を設計している。
ごうつくばりのババアである。
御堂筋線と阪急の乗り入れも中津あたりでできないはずないのに、阪急梅田周辺を客が素通りするといって、乗り入れを認めない。
ユーザーの利便性よりも、既得権だけを守りたいというスケベ心がみえみえなのだ。
それに比べてさすがは東京だ。
慣れないと乗り換え等が不安になるかもしれないが、合理的に動こうとする私のような人種には、とてもエキサイティングな街である。
ほんま、大阪、算盤勘定ばかりせんと、客が便利になることも、もっと考えたらどうや。
文化とは、そういった利便性の中から発達するものだ。
既得権を優先すれば、文化は停滞する。
今の大阪そのものではないか。
とにかく、これからは供給者本位から消費者本位のビジネスに切り替えないといけない。
消費者が金を使ってくれない限り、日本のGDPの伸びは期待出来ないのだ。
借金まみれの国は、あまりに供給者本位に事業をやりすぎてきた結果である。
今こそ、消費者大国、ニッポンを作ろう!
構造改革あるのみだ!
消費者本位というのは民間主導型の経済ということ、今さらお上だのみの経済でもあるまいにね、って、結局鉄道の話はどこへ行った、安部邦雄