- 老後

老後のために、いくら貯金があればいいか。

ある資料を見ると、3000万円だという。
退職金も入れてそれぐらいは用意して下さい、と書いてある。
そのうえ、年金が２０万円ほどあれば何とか老後を不自由なく暮らせるらしい。

ちょっと愕然とした。
おれはそんなに貯金はないぞ。
年金は、独身のままだと１５万円程度しかもらえない。
これじゃ、おれの老後は真っ暗やみじゃないか。

しかしねえ、老人はもっと金を使え、ちまちま貯めるなと政府も言っているのに、貯蓄の奨励みたいな話が平行して書かれるのは何故なんだろう。

ためないで使えよ！というのが今の政府の方針なのだから、老後の為に金を貯蓄しろみたいな話はやめた方がいいのではと思う。

何で、老後はやばい、みたいな話ばかりが喧伝されるのだろう。
やばけりゃ、誰だって使わないのは当たり前じゃないか。

だから政府は、使っても大丈夫ですよ、こんなこともこんなことも保証しますから、どんどんお金を使って下さい、とあからさまに言うべきではないだろうか。

退職金は使うな、とか、年金も貯蓄にまわせみたいな話じゃ、景気なんて回復するわけがない。

とにかく私を愕然とさせるような話をあまり流布させてはいけない。
政府は、全力で老後を保証するような政策を立案してほしい。

質素な生活でいい、年金程度で安心して暮らせる老後を是非考えてもらいたい。
頭のいい官僚さんには、それぐらい簡単にできるだろう。

とにかく、このままじゃ私の老後も危なそうだ。

本当、どうしようかと思ってしまう。

有料老人ホームとやらで、看護婦と老人に囲まれ、優雅で孤独でおしつけがましい老後なんて絶対に送りたくはない。

そのために3000万円ためろ？は、冗談じゃないよね、全く。

老後は孤独なんだろうか、独身のまま老人になる人はこれから何百万人も出るなんて書いてある、何かとてもイヤ、安部邦雄