夜、散歩に出た。
高井戸駅のそばに温泉が出たらしく、「美しの湯」なんて名前で営業していた。
11時までやっているらしいので、中を見学に行った。
値段は800円。
土、日は1200円だとか。ただし、土日はプールも使えるらしい。
予想以上に混んでいた。
スーパー銭湯って、人気が確かにあるなあ。
パンフレットをもらって、又散歩の続き。
駅のそばにある、築40年以上ではないかと思われる、ボロボロの都営住宅のそばを通る。
4階建ての壁の剥げ落ちた団地だ。
住人が立ち退けば、新規には人を入れないらしく、ポストは半分以上ガムテープで封鎖されている。
立ち入り禁止とドアに貼られていたり、居住に使われているとは考えられないので封鎖するという貼り紙が貼られた部屋もある。
今回、久しぶりに見に行ったのだが、6棟ほどが解体されていた。
元々、30棟ほどあったのだが、今は10棟ほどしか残っていない。
一体、こんなぼろい団地に住んでいる人ってどんな人なのか。
お年寄りの一人暮らしで、ここを出たら行くところがないというのなら大いに同情の余地がある。
家賃も2?3万と言っても、最後の時ぐらい、自分の住みやすいところで過ごさせてあげればいいのでは、とも思う。
建て替えても、家賃が上がって住めなくなるというのでは可哀想だからだ。
とはいえ、どうも住んでいる人はそんな同情をひくような人たちばかりではなさそうだ。
駐車場には、そこそこ豪華な車が並んでいる。(さすがにベンツなどの高い外車はない。そんな車が買えるなら都営住宅から追い出されるに決まっているから)
おそらく安い家賃で、悠々と生活している連中が多いのだろう。
既得権者という種類の連中だろう。
都営住宅とか、市営住宅とか、地方議員の利権の温床なんて言われているし。
浜田山にも、古い、おそらく家賃の安そうな団地がある。
ほとんど出る人もいないらしく、新規募集にほとんど名前が出て来ない。
入居した頃は、年収の許容範囲であっても、今はオーバーしている居住者が圧倒的に多いことだろう。
年収1000万円という人が、よく出て行けといわれながら居座るという話を聞く。
都も下手に追い出しをかけると、政治家どもから圧力がかかるのでほったらかしにしているのだろう。
本当に困っている人に部屋を貸すべきなのに、何だこの状況は。
今の役所行政は、公平ではない。
そろそろ、構造を見直し、真に公平な社会を作ることに専念すべきではと思うのだが。
昔、堺の泉北ニュータウンに住んでた時、家賃は1DKの公団で27000円だった。今それ位の家賃で住めればどんなに生活が楽かと思ってしまうのだが、東京はとにかく生活費用がかかりすぎる!安部邦雄