ある調査では、成人の三分の一しか運動をしないらしい。
運動をしない理由のトップは、邪魔くさいということだ。
確かに運動というのは、邪魔くさいというか精神的に億劫な感じがするものだ。
私は、毎日歩く(ウォーキング)ことを習慣にしているので、雨の日なんかかえって外に出れないのが残念な気がする。
でも、邪魔くさいという気持ちもよくわかる。
今から3?4年ぐらい前は、近くの温水プールで泳ぐのを日課としていた。
1?2時間、ゆっくりと泳ぐ。
おさかなになった私、という感じか。
最初は、呼吸が乱れたり、苦しかったりするが、慣れると惰性で泳ぎ続けることができる。
泳ぐこと以外は何も考えない。
運動もここまで行くと、成功である。
何も考えないという精神状態がたまらなく好きになり、泳ぐことが至福の時を運んで来てくれるようになる。
しかし、それまでが邪魔くさいというか、大変なのである。
続けることは、障害物競争みたいなものだ。
某かの障害が次々に目の前にあらわれる。
どうしても、精神的に挫けてしまう。
私が泳がなくなった理由の第一は、耳に水が入り、しばらく耳鳴りがとれなかったりしたからだ。
泳いでいる間は気持ちよくとも、普段はずっと耳が重く、鳴っているような気分。
で、泳ぐのをやめた。
今からやり出すと、又、あの辛い障害を幾つか越えないといけない。
どうしても、身体が億劫なのだ。
本当は泳いだ方が減量にイイに決まっているのだが。
毎日ウォーキングしていると書いたが、何年か前まではずっとジョギングしていた。
5キロを25分で走ることを自分に課していた。
まだ40代で、それぐらいのスピードは可能だった。
だが、しばらくして、膝が痛むようになった。
体重が重過ぎて、そんなスピードには膝は耐えられなかったようだ。
早い話、走る時はダイエットも一緒にやらないと、結局身体を傷つけるようだ。
今は、だから走るのはセーブしている。
とにかく、もう一度、身体を70キロ以下にしないとジョギングなんて自分の命を縮めるだけだろう。
ホノルルマラソンに出ようと一時期は思ったりしたが、そんなことは夢のまた夢になってしまった。
前にめざせ75キロなんて言ったが、最近少しも体重が減らない、ちょっと食べるとすぐに元に戻るのが悲しい、安部邦雄