ジューン・ブライド、邦訳すると「六月の花嫁」。
中学生の頃、初めてこの言葉を聞いた。
六月の花嫁は幸せになれる、という意味だそうだ。
ザ・ピーナッツの64年のヒット曲に「ジューン・ブライド」というのがあった。
果たして、今この音源が手に入るかどうかわからないが、私がこの言葉を覚えるきっかけになる歌だった。
ジューン・ブライド お母さまお願い
ジューン・ブライド 私にも着せてね?
ウェディングドレスを6月に着たいという女心を歌っていたと記憶する。
ただ、その時の疑問だったのが、6月は毎日鬱陶しい梅雨真っ盛り。
そんな雨の日にウェディングドレスなんか着たら、裾が汚れるではないか、と思ったりしたものだ。
いくら幸せになるからといって、無理して梅雨時に結婚式なんかあげなくともいいのに。
ま、人の願いはそれぞれだから・・・。
何故ジューン・ブライドなのかと言うと、六月の神様ジュノーが女性や結婚を司るかららしい。
これはローマ神話の話だから、日本的に言うと、11月の神無月に出雲に行って結婚式をあげるのと同じかもしれない。
八百万の神様にお祝してもらえるのと、ジュノーのみに祝福されるのとどちらがいいか。
え?八百万(やおよろず)なんて、言葉がださい?
一人でもジュノーの方がオシャレ?
こ、ここな罰当たりどもめ!
せいぜい、土砂降りの中で泣きべそかいていればいいのだ!
はて、私は何を怒っているのか。
昔から、すごい違和感を感じていた。
六月は結婚には相応しくない。
横文字に騙されるのは悪いくせだ。
強姦は許せないが、レイプはひょっとしたらまだましかも、なんて思っているんじゃないだろうな。
とはいえ、結婚式とウェディングというと、どうしてもウェディングの方がオシャレに聞こえるのは事実かも。
ヴェールとかブーケと言うと、女性が神秘的に見えたりするし、指輪とリングというと、リングの方が二人を結び付けるイメージが強いように思う。(そりゃ、リンクとまちがっているんじゃ?)
横文字がかっこよくて、日本語はダサイ。
今もやはり、そうなんだろうか。
今日は、上柴先生が上京され、先ほどまで御一緒に食事などをさせていただいていた。
おかげで、やや酔いがまわり、内容的にも良くわからない話になったかもしれない。
いいではないか、友遠方より来る 又楽しからずや、だ。
人間、そんなに真面目に世の中を考えていたら、dull boyになっちゃうもんね。
『All work and no play makes jack a dullboy』、この話は前にやったよね、『シャイニング』でジャック・ニコルソンが狂って行く時にタイプした言葉、これを「良く学び、良く遊べ」と訳すらしいが、何だかきれいごとすぎやしないだろうか、安部邦雄『All work and no play makes jack a dullboy』