昨日はファーストフードの話だったので、今日はコンビニについての体験談を。
コンビニは、その名の通りに実に便利な店だ。
いついっても営業しているなんて、私の学生時代の想像力を越えている。
何しろ、昔は正月といえば、店はほとんど開いていなかった。
地方から出て来た学生が、正月田舎に帰らなかったら大変だった。
3が日、食べるものが売っていない。
食堂は休みだし、生鮮食料品はまず手に入らない。
しかたがないから、毎日インスタントラーメン、なんて奴、本当に多かった。
金がない、という事情もあったろうけど。
その時、コンビニがあればどれだけよかったか。
帰省する金がない学生は、きっと不自由することなくアパート生活ができたことだろう。
ついでに、そこで働けばいいアルバイトにもなるし。
私は昨日も言ったが、76年から83年ぐらいまで、泉北ニュータウンに一人で住んでいた。
駅前にトリオトというスーパーがあったが、いつも7時ぐらいで店じまい。
夜、遅く帰って来る私は、いつも食べるものには不自由していた。
駅前に出る夜鳴きそば屋か、ハンバーガーの自動販売機。
味気ないというか、何と言うか。
あの時、コンビニがあれば、どれだけ私は楽しい日々を過ごせたことかと、ちょっと悔しい。
とはいえ、私が一人で住んでいた時に、コンビニがなかったわけではない。
泉北ニュータウンになかったのだ。
ネットで調べたら、セブンイレブンは74年、ローソンは75年にできている。
どこにでもあるコンビニと言われるまでには、それから10年あまりかかったということかもしれない。
24時間営業もいつから始まったのか。
セブンイレブンはその名の通り、朝の7時から夜の11時までが基本だったわけだから。
ローソンは、サイトでは77年から24時間営業開始とあるが、全部の店がそうだったわけではないと思う。
私がコンビニを重宝しはじめたのは、89年に東京に転勤してからである。
住んでいたマンションのすぐ下に、ニコマートというコンビニがあったのだ。
やはり独り住まいで、帰って来るのが遅かったから、実に便利だった。
へえ?、コンビニって、こんなものまで売っているんだ、と感心しきり。
同僚が、今の若者は買物のほとんどをコンビニに済ませると言うのが最初は信じられなかったが、使っている内にだんだん納得してしまった。
私の常識では、スーパーの方が安いのに、何故わざわざコンビニで、という感覚だったのだが、そういう次元の話ではなかったようだ。
高くても便利なコンビニを選択する。
それが若者のライフスタイル、というわけなんだとか。
最近、気になるのが、お年寄りがコンビニでお弁当を買っている風景。
お婆さんより、お爺さんの姿が目立つ。
何かわびしい。
私も、いつかこうなるのだろうか。
男は、こういう場合、立ち居振る舞いが何ともなさけないのがとても辛い。
何でだろうなあ?
男は家で、女の作った料理をおとなしく食べていればいいのかなあ、そうでないと、やはり様になっていないのかもしれない、どう思います?皆さん、安部邦雄