今日もちょっと小ネタ風で迫る。
クレジットというと、クレジットカードをまず思い出す。
こちらは信用という訳語が対応するだろう。
私が初めてクレジットカードを持ったのは、入社してから2?3年後(76年?77年)ぐらいで、住友銀行の人から勧められた。
当時はクレジットカードは信販カードというイメージで、月賦みたいな印象もあった。
ただ、VISAとかJCBとかは、誰が持てるというカードでもなく、そこそこ与信能力がなければ発行してもらえなかった。
クレジット・カードを持てるということはステータスでもあった時代である。
ただ、こういったカード、どこでも使えるわけではなく、グレードの高い店でしか使えなかった。
しかも、海外では使えない。
VISAにしても、別にインターナショナルカードを発行してもらわないと使えないのだ。
そのくせ、高い会費をとる。
カードは持つだけ損という時代だったわけだ。(しかも、最初のアメリカ旅行で、VISAカードはほとんど使えなかったし)
今や、クレジットカードなんか、何の信用にもなりゃしない。
偽造し放題のクレジットカードなんか、危なくって持ち歩けないではないか。
次のクレジット。
放送局でクレジットというと概ね2種類ある。
一つは、営業的なクレジット。
もう一つは、制作的なクレジット。
前者は、提供番組の前と後にスポンサーの名前を明示することを言う。
前クレ、後クレ、などと使う。
私が関係した番組で覚えているクレジット。
どなたにも喜ばれる美味しいお酒、清酒月桂冠がお送りする?
スカっとさわやか、コカ・コーラ、この番組はコカ・コーラボトラーズの提供で?
等々。
これらのフレーズも広告料に含まれている。
だから、間違えて読んだりしたら大変な放送事故になる。
生放送で途中で失敗したら、何回も繰り返す羽目になる。
かっこ悪いは、スポンサーと代理店からはぼろくそに言われるは。
後者のクレジットは、一種のラベルだ。
収録した番組の頭に、このテープは何月何日に放送する何と言う番組かを必ず肉声で入れる。
出演者が自分で言うのもあれば、スタッフが入れる場合もある。
送出担当者は必ずこのクレジットを確認し、放送用にスタンバイする。
私はある5分番組で、クレジット5分、内容5分ということをやったことがある。
出演者から、送出担当者への御苦労さんメッセージを毎回クレジットと一緒に入れていた。
事前に担当する人の名前を確認し、いきなり出演者の声で呼び掛けるのである。
「○○さん、お仕事御苦労様?、赤ちゃんができたんですってね?、おめでとうございます?、(中略)、さて、このテープは何月何日放送用の?、よろしくお願いします?」
評判はまあまあだったけど、「あんなことするのはいいけど、その努力をもっと番組に注げ!」なんて嫌みを言う人もいた。
とはいえ、あんなクレジットを毎回毎回入れていたのは、私だけだったろうな。
考えたら、私しかやらなかったということって他にもある。
成功したのもあれば、失敗したのも。
ただ、あまり番組の価値が上がるようなことはしなかったため、誰からも評価されないまま今に至っている。
具体的な話は、「安部邦雄全仕事」に出てくるはずなので、ここでは略。
しかし、1年以上、更新していないのがちょっと気掛かり。
そろそろ、こちらの更新始めないといけないなあ。
CM素材の頭にも、何とか用20秒Aタイプ、テイク1とか入れるが、これもクレジットだ、簿記では貸方がクレジット、借方がデビットなどと言う、デビットは最近デビット・カードで有名、あれって便利なのかな?安部邦雄