そういうわけで、焼酎を飲み過ぎてふらふらしながら帰宅。
しばらくソファーに寝そべっていたのだが、何となくテレビをつけ、BSを見ると、「BACK BEAT」をやっていた。
5人目のビートルズと呼ばれた、スチュアート・サトクリフを描いた映画である。
94年のイギリス映画。
ビートルズのメンバーに良く似ていた役者を揃えているのにびっくりという映画だった。
上映当時はちょっと話題になったが、日本の若い連中には「スチュアート・サトクリフって誰?」という感じで、盛り上がりはイマイチだった。
私も結局映画館では見れず、ビデオになってすぐに借りて見た記憶がある。
ビートルズは私にとってもノスタルジーなのである。
当時の風景や音楽が流れるだけで、懐かしい気分になったりしたものだ。
さて、その「BACK BEAT」を見ながら、はたと気づいた。
これはいつまでも酔っちゃおれん。
この後に、「POP GEAR」が放送されるのだ。
「BACK BEAT」ならレンタルでいつでも見れる。
「POP GEAR」は、今日見逃したら、今度はいつ見られるかわからん。
「POP GEAR」というのは、1964年のイギリス映画だ。
日本で上映されたのは、65年の秋。
「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(ア・ハード・デイズ・ナイト)」も64年の作品だった。
私の記憶では、ビートルズの映画を先に見て、その後、だいぶだってから「POP GEAR」が上映されたと思う。
まだ中学生だった私。
それから40年近く経ち、本当に久しぶりに「POP GEAR」が見れるのだ。
NHKでは10年ぐらい前、やはり「POP GEAR」を放送したらしいのだが、私は覚えていない。
さて、[BACK BEAT」が終り、時刻は1時30分。
ついに、「POP GEAR」は始まった。
その中味は、いやあ、見事にB級映画、ひょっとしたらC級かも。
こんなのノスタルジアのない人間にはとても見れたものじゃない。
早い話、過去の遺物というか、貴重な映像資料のひとつというか。
全然、当時のことを知らない人には、ださいだけの映画だろう。
しかも、上映時間、1時間とちょっと。
これ、ロードショーでやったんだから、当時の音楽マニアはよほど飢えていたということだろう。
まあ、ビデオ化とかDVD化は無理かな。
そう言えば、上映時の映画のタイトル、「リバプール・エレキ・ショウ ポップ・ギアー」と言ったそうな。
何たるタイトルであろう。
私は、家の近くの映画館で見たので、別の音楽映画と2本立てだったから、まだ納得のしがいもあったけど。
併映作は何だったかな?
プレスリーか、シルビーバルタンの「ジョニーはどこへ?」だったか。
ま、そんな個人的な話は横においといて。
「リバプール・エレキ・ショウ ポップ・ギア」というのは、その名の通り、当時リバプール・サウンド(後にマージービート)と呼ばれたイギリスのロックグループの特集映画。
ポップ・ギアというのは、そういう音楽番組がイギリスにあったのだ。
それに登場していたアーチストの収録映像を映画にしただけというわけなのだろう。
もちろん、ビートルズとか、リバプールサウンドとして日本に既に紹介されていたバンドしか知らなかった、まだ中学生の私には、出て来るアーチストにやや戸惑いもあった。
でも、その中で、おっと思ったのが、ナッシュビル・ティーンズとフォーぺニーズ。
何か、個性あるなあ?と記憶に残った次第。
そして、40年後の久々の再開となった。
感想、う?ん、どっちもなかなかええバンドや。
というわけで、ちょっと感動しながら3時過ぎまで起きていた。
今夜は「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(ア・ハード・デイズ・ナイト)」がある。
こちらは、ビデオでも何回か見ている。
でも、ちょっと楽しみ。
あまり自分の趣味に走ってしまうのもよくないなあと思いながら、今日の更新を書いた、本当は書きたいことは一杯あるのだが、長くなるのでやめときます、安部邦雄