- 五里霧中

今、代々木の事務所にいて、窓から霞む新宿の高層ビルを見ている。
都庁ビルは全く雲の中にある。
石原さんも、何だかんだとと元気なことを言っているが、今のところ成果は小泉首相と大差ない。

銀行への課税は、完璧に敗退。
原宿の留置所作りは、停滞気味。
新宿歌舞伎町から三国人どもを追い出すとか言っていたが、今のところ何も変わらず。
地下鉄大江戸線は、赤字垂れ流し。
外環状道路は、できても20年ぐらい先かもしれない。
都心への自動車乗り入れを有料化するという話はどうなった？
ディーゼル車の規制は中途半端にしか進んでいない。
高速道路は毎日混んでいる。
首都機能移転は、絶対反対らしい。

カジノだ、競輪だ。

花火ばかり打ち上げて、後から来る施策がない。

小泉さんとやっぱり一緒。
で、どちらも国民的人気があるというのだから、何か広告代理店のマインドコントロールにみんな毒されているのかもしれないなあ。

期待だけさせて、中味何もなし。
かえって罪深くないだろうか。

しかし、小さな会社のリーダーとして、私自身も偉そうに言えた義理ではない。
会社の方針らしきものを、それらしくぶち上げることは簡単だ。
だが、その後に続くものがなかなか考えつかない。
中味もないのにスローガンだけ。

スローガンは、こう言っちゃ何だが、誰だって考えつく。
中味を考えられるのは、本当の実力を持つものだけ。

私、実力というほどのもの、結局持ち合わせていないのではないかと最近自嘲気味。

毎日、トラブルばかり起きて、その処理にどんどん自分が消耗して行くのがわかる。

肝心なことは何一つできていないのに、どうする気？と自問自答。

五里霧中そのもの。でも、走ることはやめられない。

いつ、この霧は晴れる？
闇につく杖はどこにある？

正直しんどい、というテレビ朝日の番組がある、毎週見ながら、私までもしんどくなる、こんなの作っていて面白いのかスタッフはと思う、堂本剛君の葛藤がこちらにも伝わる、何か私の毎日もトーンは同じというか、実際私も正直しんどい、安部邦雄