MUSIC BOXというと、普通オルゴールのことを指します。
フランク・ミルズの「愛のオルゴール」という79年のヒット曲がありますが、この原題が『MUSIC BOX DANCER』といいました。
早い話、私はこの曲で、MUSIC BOX とオルゴールが同じものだと知ったのです。
遅いですかね?
フランク・ミルズのことは、安部邦雄全仕事の「ベスト・プレイ・ザ・ピアノ」の項で書いたかな・と思ったのですが、考えたら79年には既に終っていました。
私、ピアノ曲って好きです。
最近、ピアノを使ったヒット曲というのが全くないのは何故なんでしょう。
「エリーゼのために」とか「ジムノペディ」とか、「アズ・タイムズ・ゴー・バイ」なんかも忘れられませんね。
そうそう、今年の高校時代の同窓会で、久しぶりに会った人がピアノを弾いてくれました。
「乙女の祈り」がとっても好きなんだというと、「じゃあ、弾いてあげる。」と言われて大感激。
中学生の頃、初めて聞いてずっと耳に残っていた曲です。
弾き終った彼女を思いきり抱き締めたくなるような気分でした。
でも、彼女は人妻だし、辛うじて自制した次第ですが、次はどうかわかりません。
はて、何の話をするつもりだったのか。
NHKの深夜に「MUSIC BOX」という番組があるのを御存じですか。
昔の曲を昔の映像と一緒に流す番組です。
先日は、1993年バージョンをやっていました。
そこで、ちょっと気づいたことがあったのです。
それは、街を歩く女性の髪がみんな黒いことでした。
たった10年前だというのに、今とはまるで違うというのに驚いたのです。
しかも、どの子も髪は長く、同じようにブローしたという感じで、何となく頭が重いというイメージでした。
そう言えば、朝シャンというのも話題になったのはこの頃でしたね。
長い髪を毎朝シャンプーして、ブローして、カールして、というのが流行ったんでしょうね。
そこには、カラーリングはまだ入りこんでいなかったんだと思います。
確かに、女性のほとんどが髪を染めるなんてのは、ここ数年のことかもしれません。
ところで、朝シャンについてこんな統計資料がありました。
かつての朝シャンブームの主役であった女子高校生では、毎朝髪を洗う人はもはや1割にも満たず、朝は「ほとんど洗わない」が7割にのぼっているんだそうです。
あらま、ですね。
夜に髪の毛染めて、後はほったらかし。
風呂に一週間入らない、なんて女の子もいるそうです。
下着も着替えないというから、どうなっているのでしょう。
何か綺麗な話が不潔な話に変わってしまいました。
明日は温泉の話でもして、さっぱりすることにいたしましょう。
10年前のヒット曲も映像も、どっちも懐かしいと言うより色褪せた過去という感じでした、失われた10年なんて言葉がありますが、それだけ存在感が希薄な10年だったのかもしれないですね、安部邦雄