昨夜の帰宅途中、居酒屋の夫婦が店の前で空を見あげていた。
何かなと思って私も一緒に空を見ると、そこには煌々と冴え渡る月。
そして、そばに小さな赤い星。
ああ、そういえば今夜、月と火星のランデブーが見えると新聞に出ていたなあ。
居酒屋の夫婦は、少し客が途切れたのか、仲良く空を見上げていたというわけだ。
火星大接近って、こういう人たちにも興味をもたれていたんだなあ。
だから、どうって言うわけでもないけど。
これで、月と火星が重なると火星食となるわけだが、それでも日食ほどのド派手さは望むべくもなし。
でも、この夜の月の明るさは尋常ではなかった。
最近の空はいつも靄がかかっているかのようで、夏の星座を確認できる日はほとんどなかった気がする。
赤い星と言えば、火星よりも、さそり座のアンタレスを思い浮かべるのだが、今年は一度も火星とアンタレスの饗宴を見なかった。
しかし、何と優しい月の光よ。
ビートルズの「ミスタームーンライト」が聞こえて来そうな夜である。
そういえば、高校生の頃、よく月に向かって、この歌を叫びながら歌ったものだ。
月は、人の心をあやしく刺激するようだ。
ところで、話は変わるが、火星と月のランデブーの「ランデブー」、意味はおわかりだろうか。
私の世代なら、美空ひばりが三人娘と共に歌う「素敵なランデブー」と言うのが有名だから、だいたいわかる。
逢い引き、というのが一番ピッタリな訳かな。
合い挽きではない、牛と豚がデートしていても、ランデブーとは言わないから念のため。
元はフランス語だが、英語でも同じように使うようだ。
宇宙船同士が一体になるのはドッキングというが、その前の段階をランデブーという。
一体になる前には、逢い引きしないといけない、のかな?
昔は、ボストークなどが、このランデブーの実験だけをやっていたような記憶があるのだが。
ランデブーなんて、最近あまり使わないよなあ、やっぱりデートの方が一般的。
ランデブーと同じ雰囲気を持つのがアベックという言葉。
これも元はフランス語だが、今使うと「アベックやてー!」とバカにされる。
カップルというのが普通らしい。
この前も笑福亭鶴瓶師匠がアベックという言葉を使って、若い客に笑われていた。
ズロースとかシミーズとかも使うとまず笑われる。
チョッキもダメ、ベストと言わないと。
ズボンはださい、パンツと言いましょう。
背広よりは、スーツ。
ワイシャツよりはカッターシャツ、ホンコンシャツなんて言うと、アロハシャツと間違える人もいそうだ。
ホンコンシャツ、確かに言わなくなったなあ。
何故に、ホンコン?だったのか。
キスなんか、昔のバンカラ学生はベーゼなんて言ってかっこつけていた。
メッチェンとアンブラッセしてベーゼして云々。
隠語そのものなわけね。
ワイハがハクナナでゲーマンだけど、ジョインする?
(ハワイが7泊で5万だけど行きますか?)
♪ランランランラン、ランデブー
はて、今日の主題は一体何だったかな?
チケットをもらったので、少しだけ東京ドームの野球を覗いてきた、日本ハムーオリックスの試合なので客はさすがに多くはなかったが、そこそこ面白かった、たまに野球見物もいいものです、安部邦雄