音楽業界の人と、酒を飲みながら先ほどまで今後の動向について打合せをしていた。
何て、未来のない業界だろうと話す。
通用しないビジネスモデルに、それでもすがるしかない業界への挽歌みたいな話になった。
放送業界も同じようなものだ。
だが、音楽業界ほどの危機感がないのが気になる。
国の電波行政に守られて、放送局は「まあ何とかなるさ」的視点を捨てられない。
消費者と、日々対峙しないといけない業界は危機感はすごい。
いくら今まで我が世の春であっても、買ってもらえないものは買ってもらいないのだ。
放送界は、消費者と必ずしも向かい合っていない。
せいぜい、視聴率、聴取率。
消費者が何を求めるかよりも、スポンサーが何を求めているかしか考えない。
どう考えても、消費者のニーズがあってのスポンサーのニーズではないか。
スポンサーにばかり目を向けていては、消費者がそっぽを向いた時は、一蓮托生ではないか。
問題意識がずれている。
それは、音楽業界にしても、放送業界にしても。
本当に、ユーザーが何を求めているのか、真摯に考えないといけないよねえ、なんて言いながら、今、とても酔っぱらっております。
そんなに飲むつもりはなかったんです、ええ、ええ、でもね、結局飲まなきゃやりきれんわけですわ、安部邦雄