友よ 君の涙 君の汗が
友よ むくわれる その日が来る
学生時代、私は岡林信康のそんな歌を聴きながら、血潮滾る青春を過ごしてきた。
努力すれば、命をかけて戦えば、俺たちの時代はやってくると思った。
今が、その俺たちの時代なのだろうか。
夜明けは近い 夜明けは近い
本当に、これが夜明けだったのか
本当に、私たちは時代を作り得たのだろうか。
年をとって、社会と妥協することが、俺たちの良識だったのか。
大人になったら、それぐらいの良識は持つべきだったのか。
何か違うような気がする。
これが俺たちの望んでいた未来だとはとても思えない。
友よ、これから俺たちの世代は何をすればいい?
友よ、君はまもなく、この世界から消えてしまうのかもしれないが
残された俺たちは何をすればいい。
君が積み重ねた問題意識を俺たちはどう継承すれば良いのか。
友よ この闇の向こうには
友よ 輝く明日が来る
今が輝く明日なのか
去り行く友よ これが俺たちの望んでいた未来だったのか
今日の更新の意味を今は聞かないでほしい、我々は屍を越えて明日も又戦い続ける、安部邦雄