足利銀行が破綻した。
銀行のテレビコマーシャルが解禁された時、足利銀行はアシカと人が手をつないだCMを流していたのを思い出す。
駄洒落そのものだったが、印象は悪くないものだった。
その銀行がアボーンなのだ。
一時期トマト銀行というのも話題になったが、所詮はバブルの徒花だったということなのだろう。
いくらネーミングやイメージに凝っても、中味が伴わなければ商売は行き詰まるのだ。
当たり前と言えば当たり前の話だ。
銀行って、金集めはまあまあお上手のようだ。
景品出したり、金利を上げたりして、ヒット商品というのを作るのはうまいという印象がある。
ただ、貸し出しに関しては、どちらかというとお粗末だ。
つまり資金運用において、企業等への融資部門が破綻していると言っていい。
よく、銀行は雨の日に傘を貸さないで、晴れた日に借りてくれと言って来ると揶揄される。
本当に必要な企業には、四の五の言ってなかなか貸さない。担保があっても貸さないという金融機関も最近は多いと税理士の先生も言っていた。
金が余って仕方がないところにしか貸さないというのでは、新しい企業がのびる余地はない。
銀行って、結局何のために存在するのだろう。
護送船団方式が解消された今日、銀行には新しい商売を開発する能力がほとんどないことに気づく。
銀行員だって、目先の仕事はできても、10年、20年のスパンで金を運用するビジョンを実感できていないようだ。
頼りない銀行。
あてにならない銀行マン。
これで、ベンチャー企業が次々にうまれると思っているのか日本政府は。
銀行も証券会社もサラ金も、この際一緒にしてガラガラポンしてしまえばよいのだ。
金融を一本化して、企業がその中から自分に有利なところをチョイスする形が一番合理的ではなかろうか。
経営者の一人として、今の銀行のあり方には不満たらたらである。
頼りにならん銀行はどんどんつぶせ!
そうすれば、企業も銀行をあてにしなくなるはずだ。
資金は自力で集める、それが当たり前にならない限り、日本のベンチャーは伸びそうにもないと思うのだが。
銀行なんて、ホント役立たずと心の底から思う、銀行は血液を運ぶ血管の役割があると昔は行ったが、今ではそれも梗塞気味、血はどろどろだし、血管はつまりぎみだし、安部邦雄