御歳暮商戦もクリスマス商戦もイマイチ盛り上がらない、今年の冬の商戦に対する素朴な感想である。
街にくり出す人は、例年とそれほど変わりがないように思えるし、買い物客と思しき人も多数目にする。
それでも、商戦といえるほどの熱気は感じられない。
とても景気づけにパーと金を使うという雰囲気がないのだ。
もちろん、それは私自身にそんな余裕がないからそう思えるのかもしれない。
余計な出費は控えたい。
無駄なものに金を使うのはやめたい。
いや、無駄でなくとも、今までのものをだましだまし使って、新しいものを買うのは我慢しようというスタンスというのが本当だろう。
つまり、新規投資は当面しないということに尽きる。
小なりとはいえ、私も一人の経営者である。
強烈に出費を抑えようという経営者がひとりいれば、百人は同じような経営者がいるのである。
こんな状況で景気がよくなるはずがない。
やはり、企業に多少犠牲を払っても新規に投資しようと思う気持ちにさせる、そういった政策を政府は次々に打たないとだめだ。
しかし、今の政府、もう支離滅裂状態。
イラクなんかにかまっている場合か、と正直思う。
イラクに自衛隊が行けば景気がよくなるのか、と問いたい。
年金の負担率を20%にしたら、景気がよくなるのか。
憲法を改正したら景気がよくなるのか。
教育基本法を改正したら景気がよくなるのか。
一体、何を議論しているのだ、政府・与党どもは。
そろそろ新規投資でもしてみようかと、私が少しでも思うようにしてみろ。
景気の回復はまさにその時から始まるのだ。
北風では、誰も外套を脱がないのは誰でもが知っていることではないか。
家のテレビの調子が悪いので、買い替えたいと思うが自重中、冬の背広を買いたいと思うが、今は我慢と自重中、ただし、こちらはもう少し痩せてからという淡い期待含みだが、安部邦雄