私は昭和25年の生まれ。
団塊の世代の最後である。
一般に団塊の世代とは昭和22年生まれから25年生まれぐらいまでを指すようである。
早い話、全共闘世代という層だ。
中学校の時、クラス編成というのがすごかった。
三年が16クラス、二年が14クラス、一年(私の年)が13クラス。
全学で43クラスもあった。
一クラス50人だったから、全校で2150人。
今から考えるとすごいものである。
よくそれだけ教室があったものだと感心する。
今は、一学年で6クラスぐらいしかないだろう。
その差、全学で25クラス、1250人。
一体、余った教室は今どう使っているのだろう。
今を恵まれているとみるべきか、寂れていると見るべきか。
でも、私自身はあまりぎゅうぎゅう詰めに押し込まれているという感じもなかった。
運動会も今と比べて迫力は相当あっただろうなと思うだけだ。
さて、団塊世代の最後の私。
そろそろ自分が育った時代を思い起こしながらまとめてみたいと思うようになった。
昭和探しの旅とでも呼んでみようか。
当時の新聞・雑誌・テレビにラジオ。
レトロブームというのが、10年ぐらい前に(ちょうどバブルの頃)あったと思うが、それとは気分的に少し違う。
事実を整理して、当時を組み立て直すというべきか。
懐かしいというよりも、事実はどうだったのか、今はこう言われているが、本当はどうだったのか、それを考え直そうと思うのだ。
昭和を検証することによって、今の時代がより見えて来るのではないかと。
当時、私達は何を理想として走り出したのか。
どうすることが、自分達にとって最良の結果を得られる道だと思っていたのか。
そういうわけで、今年は「昭和探しの一年」と位置付けることにした。
何を見い出すことができたか、おいおいこの欄で紹介するつもりである。
皆さんの昭和探しの話なども聞かせてもらえるとありがたいです。
現在、グループサウンズについて取材を始めています、もう35年も前のことですが、人の記憶をたどりながら当時を再構成しようと思っております、安部邦雄