楽しみは、後ろに柱、前に酒、左右に女、懐に金。
知ってますか?
座敷きの上座にどっかとすわり、豪華な酒肴を前に置き、女をまわりに侍らせて、懐の財布にはお金が一杯入っている。
そりゃ、楽しいだろうなあ。
でも、よくできた狂歌である。
そんな身分にいつかはなってみたい。
ところで、今日の新聞に恒例のサラリーマン川柳(第一生命主催)が発表されていた。
正式発表は4月らしいが、その前に集まった秀作を紹介している。
成果主義 成果挙げない 人が説き
サラリーマンなら、身につまされる。
大して営業力もないくせに、課長だからと言って偉そうにするな、という感じかな。
生意気な部下であった私は、そんな上司をバカにしたものだった。
おれはノルマを達成しているんだ、お前に偉そうに言われる筋合いはない。
そんなことばっかり言っていると、お前なんかスポンサーに紹介せんぞ。
はあー、何て扱いにくい営業マンであったことよ。
効率化 進めた私 送別会
可哀想・・、でも、それぐらいの覚悟でないと構造改革なんてできない。
大幅な人員削減をした後、潔く辞表を書いた人事部長もいるという。
皆に納得してやめてもらったのだから、自分がいつまでも会社に残るわけにはいかない。
自分の損得ばかり考えている人は、なかなかこんな態度はとれないだろう。
人員削減を自分の成果として、出世を企む連中の方が圧倒的に多いかもしれない。
そういえば、知人に一人そんな立場の男がいる。
今は、地方の支社で余生を送っているのだが、やはり本社に居残るわけにはいかなかったのかもしれない。
世はどこも、リストラ、リストラ。
今迄どおりの生き方は許されないというプレッシャーが、空気を澱ませているような気がして仕方がない。
何となく不安。
夢もチボーもない。
とにかく最近ろくでもない事ばかり起こる、世界情勢も閉塞化の一方だし、私自身もどんどん追い込まれているような気がしてならない、安部邦雄