現在、この欄とはてなダイアリーのブログ
「フロムさんの大きなお世話」に毎日更新を続けている。
どちらが大変ですかと聞かれたら、この欄の方がはるかに大変だと答えている。
何度も言うように、この欄は日記ではない。
今日こんなことがありました、あんなことがありましたといって、感想書いて終わりではない。
私の脳裏に去来する想念をイデーへと昇華する、その過程を書き綴ったものだと思っている。
私の日常がそれに絡むのは、プロセスとしての行き掛り上、仕方がないという認識なのだ。
とはいえ、毎度そんな昇華する過程を書けるわけでもない。
毎日、違ったイデーを開陳するなんて、残念ながら私程度の能力では無理だった。
3年間、この欄を書き連ねて、まあそれ位の自己認識を持ちえたのは収穫と言えば収穫だったが。
フロムさんの方は、何しろ私が20年間いた放送局時代の問題意識を書けばいいだけだから、ずっと容易い。
辞めて10年になるが、今でも付き合いはあるし、仕事上のつながりもある。
おまけに、最近はコミュニティFMを全国にもっと広めようという問題意識もある。
私が書かなければ誰が書くという使命感もある。
なにしろ、放送を語る人材がまるで不足しているのが、この放送業界なのだ。
IT関連の人と話をしていて、「放送局関連の人で貴方ほどITのことを分かっている人に初めて会った」などとよく言われたりする。
私なんか、大してIT関連のことを知っているわけではない。
そんなことを言われると穴があったら入りたい気分になるが、結局放送業界人の知識たるや、あまりにもひどすぎると言わざるをえないわけだ。
言葉を知っていても、中味を知らない。
だから、会話が進まない。
応用が効かない。
私の話を聞いていても、一知半解。
この人、何もわかっていないんじゃないか、と思う人は数知れず。
コミュニティFMなんか、もう終わりで済ましてしまうのも困ったものである。
もし本当にそう思うなら、地上波デジタル放送だって止めた方がいいという結論になる。
つきあいだからやってます、なんて言われると、ビジネスを何だと思っているのだと腹立たしくなる。
やる以上、ビジネスモデルぐらい作れよ!
コミュニティFMも地上波デジタルも同じような問題を孕んでいるのだ。
そんなことぐらい気づかないの?本当に。
ま、そういうことで、コミュニティFMについても、私の得た知識をできるかぎり伝えて行きたい。
今は、参考にならなくても、5年後、10年後には生かしてくれる人も出てくるだろう。
ないよりあった方が良い。
そういう気持ちで今日も更新を続けているわけだ。
テレビは即効薬だが、ラジオは漢方薬だなどと言うのが営業トークだった、それで行くとネットは、普通の食材みたいなものか、効くのか効かないのかよくわからんので困る、安部邦雄