いしだあゆみの69年のヒット曲「ブルーライト・ヨコハマ」。
横浜というと、何となくブルーというイメージがつきまとう。
海が近いという先入観があるからだろうか。
ところで、何故「ブルーライト・ヨコハマ」の話をしたかというと、NHKの朝の連続ドラマ「てるてる家族」で、毎日歌われているからだ。
このドラマは、いしだあゆみの家族を描いている。
ちょうど、いしだあゆみが「ブルーライト・ヨコハマ」でヒットする場面を描いているのだ。
歌うは、元スピードの上原多香子。
正直、下手くそ。
何て味のない歌い方だろう。
いしだあゆみが売れない歌手の役で出ているのだが、彼女が演歌風に歌う「ブルーライト・ヨコハマ」との差がありすぎる。
上原多香子は悪いけどミスキャストだ。
どうして、彼女をいしだあゆみの役にしたのか。
歌手だからという理由もあったのだろうが、大阪弁はぎこちないし、歌は下手だし、演技は大根だし、全体の中では浮いてるし。
このドラマ、意外といいのは、母親役の浅野ゆう子と三女役の上野樹里、桂小米朝さんもなかなかの演技、特に森口博子へのプロポーズの場面は出色。
上野樹里は、ひょっとしたらヒロインの石原さとみより売れるかもしれない。
久しぶりに、見続けている朝ドラだが、やはりその当時のことを知っているからか、懐かしくてつい見てしまうという感じか。
ヒロインのモデルは石田ゆりさんといい、いしだあゆみが歌手として売れてから妹ということでデビューしていた。
しかし、1年かそこらで、なかにし礼として結婚して引退。
何しに出てきたのだという印象だった。
顔は、いしだあゆみをもう少し短くしたという感じ。
美人ではあるが、それほどでしゃばりもせず、スターらしくもなかった。
石原さとみのような丸顔ではないし、パン屋もついではいなかったはず。
ま、そのままでは連続ドラマにはならないから仕方がないかな。
なお、いしだあゆみは歌はヒットしていなくとも、タレントとしては充分売れっ子だった。
歌手だからレコードキャンペーンとしてキャバレーなどで歌わないといけなかったが、ドラマのような場末なイメージではない。
ま、それだけ当時の歌手の地位というのは、今ほど高くなかったということなのだろう。
大学が池田市の隣にあったため、「てるてる家族」に出て来る町がとても懐かしく思える、ただ当時、あんなにミゼットばかりが走っていたわけではない、クロガネのオート三輪の方がメジャーではなかったかと思うのだが、安部邦雄